60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

去年読んだ本のベスト(児童書)

遅まきながら・・

新年明けましておめでとうございます。

今年も、ゆるゆると、好きな本関係の事を

つづっていけたらいいなぁと、思っています。

年末は、怒涛のように過ぎてゆきましたが

年が明けると、久しぶりに、少しゆったりとした時間が持てました。

ブックトーク勉強会は、年明けの第1回目がもうすぐあります。

テーマは

「去年読んだ本のベスト・ワースト」というもの。

(去年出版された本ではありません)

勉強会では、子どもたちの読む、児童書~ヤングアダルト系の本が中心です。

私の去年のベストは

まずはなんといっても、私の好きなシリーズの

「妖怪アパートの優雅な日常⑦」 香月日輪・著 ポプラ社

が出たことですね。即買いして読みました。

毎回何か心にひたひたと残るものがあります。

そしてこの本が大好きな息子にとっても、

いい意味での人生勉強を疑似体験させてくれているなぁ・・と思います。

「窓ぎわのトットちゃん」

トットちゃんとトットちゃんたち」 黒柳徹子・著

後者の方は、彼女がいかに親善大使としてきちんと世界を見て巡っているか

そして、常にその事をTVタレントとしての立場を上手に利用して

一般の人に知らせようと、努力しているか・・という事が

よく伝わってきます。

初めと最後の彼女の言葉が、とても胸に響きます。

これは、大人も読むべき本ではないかと思います。

「ひとりでいらっしゃい」

「うらからいらっしゃい」 斉藤洋・作  偕成社

大学のサークル「怪談くらぶ」

兄の忘れ物を届けに来たたかしは、大学の構内で迷い

そのサークルの月1回の例会に参加する事になってしまう。

そこでは、その月のテーマにまつわる怪談話を

一人ひとつ用意して、みんなの前で話すことになっている。

次々と、怪談話が披露されていくが・・

この本は、去年の勉強会の「こわい」というテーマの時に

紹介された本ですが、

読んでみたら、ほんとにこわくて面白かった!

小学校中学年からでも充分楽しめます(我が家の子どもは皆はまっていました)

「クリスマスの奇跡」 キャスリーン・メドウズ著 学習研究社

クリスマスに起きた奇跡的な出来事(実話)を集めた本です。

サンタなんか信じない・・という子に読んでほしい本です。

私的には「サンタクロース」とは「信じる」という気持ち(こころ)だと思っています。

いつか、サンタに変わる大切なものが

そこに住むことになるのではないでしょうか。

それとこれは児童書ではありませんが

「普通の家族がいちばん怖い」 岩村暢子・著  新潮社

マーケティングリサーチによって、

一般家庭の「クリスマス」と「お正月」

という2大行事を調査した結果をまとめたものです。

現代の一般的な家庭の中で、この2大イベントが、

どのような形でおこなわれているか、どのように捕らえられているか・・。

ある意味ホラーな本です。

私たちが読み聞かせをする時には、昔からの言い伝えや語られてきたことを

さらに、自分たちの子どもへ伝えていく・・ということも含まれていると思うのですが

今の子どもたちは、家庭の中で親から子へ、どのように

その「家」の文化が伝えられていくのだろうか・・

その家々が集まって国家となるわけで

ひいては「日本の家庭文化・伝統」がどのようになっていくのだろうか・・と。

日本の伝統行事絵本もいくらか出版されていますが

これらは、もう「家庭」では伝えられなくなったので

あらためて「本」という形でもって、 形骸的に伝えていこうとする試み・・なのでしょうか?

と、うがった見方をしてしまいたくなるほど・・の内容の本でした。

マンガとかもあるのですが、それはまたの機会に・・。

本年も、よろしくお願いいたします。[#IMAGE|S58#]