60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

暑い毎日と記憶

このところあまりにも暑い日が続いています。

紫外線が強烈なのはいうまでもありませんが

「蒸し暑さ」を特に感じます。

ざっと毎日夕立でもあればいいのですが

そうではなく、ゲリラ豪雨になってしまったり

雨が降らないで終わってしまうということも。

一昔前は夕立の後さっと涼しくなり暑さをしのげたものですが

今はそうはなりません。蒸し暑さが増すだけ・・。

私がまだ幼稚園にも行かない頃

夏の暑い日にすごい夕立がありました

雷が鳴り、土砂降りの雨でした。

でも多分1時間くらいのことだったと思います。

雷が光るのを見るのが好きだった私は

縁側に出てガラス越しに空をじっと見ていました。

ふと、その縁側から庭を見ると

庭の物干し竿に大きな鳥がとまっています。

今まで見たことのないような鳥でした。

身体つきはガッシリとし

鳥の足も太く、力強くて凄い爪。

くちばしは・・しっかり曲がっている。

私はこの背筋をまっすぐに伸ばした力強い鳥が

雷と雨から非難してここにとまっているんだろうなぁ

と、鳥の立派さに感心しながら

不思議な気持ちで見入ってしまいました。

鳥は30分ほどいたのでしょうか。

雨がやんだあと

急に羽ばたいて飛び去ってしまいました。

休憩は終了してしまったようでした。

夕立のちょっと暗い空の色の中

ぽっかりと不思議な時間だけ記憶に残っています。

今思い返すと、鳥は多分「鷲」ではなかったかと思います。

鷹よりも身体つきがガッシリ太かったように思います・

夏のこんなに暑い日は、たまにその時の記憶がよみがえって

ぼーっと思い出してしまいます。

思い出してその自分にとって不思議な時間の余韻に浸っています。