60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

蔵書点検作業終了あれこれ

7月末から8月にかけての蔵書点検(予定4日間)は

新兵器により、読み取り作業が劇的に早く終了することになりました。

今まではPCにコードをつなげた状態で書架の資料コードを読み取っていたのですが

それだと、遠い所は届かず

やむをえずブックトラックに移して、近くに移動してから読み取るなどの手間が非常にかかっていたことと

読み取るのを3つのバーコードリーダーでやっていたのですが

今回は、コード付きのバーコードリーダーは2つとコードレス(!)のものが2つ、計4台つの作業になり

遠い所での作業の手間が相当減ったのと、コードレスの読み込みが非常に早く

貯めたデータをPCに移す作業も、こまめにしていれば時間がかからないので

1つ増えたぶん、相当な時間の短縮になりました。

ただ、コードレスのものは毎回エラーの本を発見することが出来ないので

それを確認するのが面倒ではありますが

今回はそんなに問題もなかったので

そういう部分でも、かなりスムーズだったと言えます。

使い始めるまでは、

いちいちデータを移し替えてるときにはPC作業が出来ないので逆に面倒かな、と思っていましたが

読み込みの速さとコードレスの使い勝手の良さは、使って見てよくわかりました。

あとは、読み込み作業をしてくれていた一部の図書委員さんと先生が

速さを競っていたため、相当の読み飛ばしをしてしまっていた所があり

その為に不明本の冊数がえらいことになっていて当初は焦りました。

コードの繋がっているものはPCに取り込んで確認しながらデータを残していくので

しっかり読み込むために1冊1冊にわずかですが時間がかかってしまうので

読み取りのピッという音がしても、すぐ次のコードを読み取ろうとすると

実はデータに載っていない、という事があります。

毎回そのことを作業前に伝えるのですが

この読み取り作業は、皆面白いらしく、つい勢いでやってしまうようです。

なので、読み取りが終わってから不明本を付け合せしていくのには非常に時間がかかりました。

読み取り作業をしながらPCに出てくるエラーメッセージを確認してもらう人も必要なので

先生や生徒さんにお願いしていますが

これもじっと画面とにらめっこをしていて目が疲れる作業なので、交代しながらでお願いしますが

生徒さんはすぐ飽きてしまって、画面を見ていない事も多く

ついメッセージを見逃して、ちょっと戻って~!という事も多々あり

そこから再度読み取り開始するのに、間違えないよう確認に時間がかかったり、

エラーの本を探すのに時間がかかったりと

自分達だったらしないで済むような手間がかかってしまいます。

それでも、蔵書点検作業は学校主体でやるものなので

基本的に、先生と生徒さんが中心になって行う、という事を前提で作業をしているので

私達でやるからいいですよ、というふうにはなりません。

それに、蔵書冊数の多い私の勤務校では自分達だけではきつ過ぎます。

先生方や図書委員さんの協力は欠かせません。

比較的先生方も作業に協力してくださるし

図書委員さんの中には、真面目にお弁当持参で作業に参加してくれたりする生徒さんもいるので

(勤務校は小中一貫なので、5年生以上の生徒さんが来てくれます)

読み取り作業だけでなく、書架清掃や本の清拭など

普段私達の手の行き届かない部分の作業もやっていただけるのは、本当に助かります。

すべてお任せ、といって学校司書に丸投げしてしまうのは

学校としてどうなのでしょうか。

学校図書館の蔵書は、学校(教職員と児童生徒)のものです。

しっかり点検作業に参加することで

自校の蔵書を知る事も出来るし、資料の管理をどうやっているのかを知る事も出来るのかなと思います。

図書委員さんにも、蔵書点検というのは非常に大切な作業だという事がわかってもらえると思います。

それにしても、やっぱり毎年不明本の冊数が非常に多い…のは、なんというか残念無念です!!

入ったばかりの本も結構に不明になっている、のは悲しいですね。

みんな、もっとちゃんとしようよ!!!! と、図書委員さんから全校生徒に声をかけてもらいたいと思っています。