昨日は学校図書館教育研究会の研究大会に参加してきました。
午前中は情報リテラシーに関する講演と
午後は小中学校での協働に関する実践報告を聞いてきました。
どれも興味深くまた勉強になる内容で
自分の気持ちが聞きながら高揚していくのがわかりました。
あっという間の一日でした。
この実践報告は、勤務で行けなかった図書館総合展のフォーラムで報告された内容で
とっても行きたかった総合展で聞きたかった内容だったので
昨日参加できて本当に良かったと思いました。
講演で非常に共感したのは
Google世代の考え方、でした。
スマホや携帯で、「すぐ・簡単に」検索できるから「すぐわかる」
「キーワード」や「必要な事柄を絞って考え」ていかなくても、なんとなく答えが出てくる
ので「物事をじっくり捉えたり考えたり調べたりしない」ということでした。
何かこれ・と思った言葉を入力すれば、膨大な数の情報がでてきます。
とりあえず一番上に来ている情報を見ておけば間違いない、かのような誤解をしている。
というのもありました。
ですよね、今の子たち
考えるのをめんどくさいと思う。
すぐ答えを欲しがる。
自分の必要なキーワードを考えられない。
だから、調べ学習をするにしても、なかなか大変だと思います。
以前オリエンテーションで、キーワードから本を探してみよう、というのをやったことがありますが
キーワードの「単語」にのみ反応して、そこから連想するものや言葉のつながり
というのを考えることが非常に難しく、本探しがはかどらなかった、ということがありました。
これなどは、その典型ではないかと思います。
自分で考えなくても、検索サイトの方で答えを探してくれるので
キーワードとか関連とか意識しなくてもいいわけです。
悪く言うと、脳みその思考停止状態ですよね。
また、テレビなども一方的に情報を流し続けるので
脳みそは受信モードになってしまい、活動しない(アウトプットしない)というのを本で読んだことがあります。
そういう状態が常になっているので、実際行動に移してやろうという時に
脳みそが反応しなくて出来ないやれない、になるのではと思います。
そういう事を考えると、調べ学習の前に
しっかりやっておかなければならない事、というのは多いかもしれないと感じました。
また、情報がこれだけ広がってくると、情報の扱いも様々になってきており
情報をどう判断してどう活用するかという「評価・手段」というのも
大事な問題になってきているという話も伺い
これを知っておかないといけないよ、ということが増えているのではと感じました。
そういう事を踏まえつつ、午後の実践報告では
様々なメディアを利用して学習に対応した学校図書館司書の活動実践報告があり
今後の課題もふくめて非常に勉強になりました。
学校図書館としてなにをするか、ではなく「これはしない、できない」を考えて
一番大事なことはなんなのか、ということを見つけていく、と言う方法もひとつある、
という事も教えていただきました。
脳みそからあふれそうな勢いで、こぼれたものも多かったかもしれませんが
非常に素晴らしい実践報告とお話が聞けたことを
研究会を主宰してくださったプロジェクトとチームの皆さんに感謝したいです。