60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

授業支援:資料とレファレンス

9月は長期休みから、いきなりトップギアに入れて走っていました。

連休明けから、後半は結構息切れして体調がしんどい時もありました。
おかげで、健康診断にフラッグがたちました・・・。
まだ病院に再検査行ってません。

10月に入って運動会の関係もあり、図書の時間が激減。
おかげで、レイアウト変更に伴う掲示物や展示コーナーの整備がはかどっています。
それと、読書週間のイベントが始まっています。
イベントのためのいろいろも、準備をたくさんしました。
各学年取り組みでのサンプル資料の作成提案と決定分の作成・印刷などや
図書館サイドのイベント用のプリントの作成や印刷準備などなど。

しかし、10月後半の授業研に伴い授業支援は少しづつ進んでおり
各学年、授業支援の取り組みが本格的に始まりました。(運動会前ですが)

それまでも、図書の時間がある時には
授業に関連するような本紹介や読み聞かせをしていましたが
先生とちょっとした時間を見つけては、立ち話のように話したり
時には、先生たちの会議に参加させてもらったりして
授業支援とは、という事をなんとなく理解しつつあります。

今年度は、今までと比べるとかなり資料収集をしており、また公共図書館からの相互貸借も活用しています。
自校の資料では、やはり決定的に足りない、ですね。
少なくとも、クラス人数プラスアルファがないと充分とは言えないな、と実感しています。

前勤務校でも、資料収集する際はかなりの資料数を準備していました。
それは自校でも資料数が多かったというのはありますが
公共図書館からの相互貸借できる資料が、今より潤沢にあったからにほかなりません。
だって、たいてい100冊以上は揃えられてましたからね。

子どもたちが自分に必要な資料を、たくさんの資料の中から見つけて一人1冊は必ず手にできる
という事は、本当に大事だなと思います。
無い場合は共有してもらう事になりますが、それだとなかなか学習がはかどらないようです。
一緒に調べるにしても、一人1冊あることで
それぞれ気づいた違う部分を同じタイミングでシェアできるのかな、と思われます。

あとは、それらの資料を探す際のレファレンスの大切さ。
子どもたちが自分の欲しい資料を見つけられないときに、上手にレファレンス・インタビューをすることで
必要な資料にたどり着くことができるように手助けしてあげることは、ホントに大事。
必要な資料を見つけて自分の課題に取りかかれた子たちを見ると、一生懸命書き写したりまとめたりしています。
わかった事が嬉しいんですね。見つかった時に、やった!あった!!と叫ぶ子もいます。
そんな時は、学校司書冥利に尽きますね~~。

この成功体験があることで、子供たちの学習意欲は育つし、また図書資料を活用しようという気持ちも育ちます。
学校図書館を活用して資料を見つけられ成功体験をした子は、
次の調べ学習の時も、必ず図書館の資料をまず探しに来てくれるようになります。
先生が、インターネットを使ってもいいぞ~と話しても
自分から進んで図書資料からあたってくれるようになるのです。

なので、そのためには子供たちそれぞれにどのような資料が必要なのかを事前にリサーチ出来る事が一番で
その為の資料を準備できていることはとても大事です。
ただ、そういう事ができるのは、現状では「まれ」と言っていいでしょう。
その場でレファレンスして、自校の資料にあたることがほとんどです。

なので、学校司書は、自校の資料をよく知る必要があるし
多角的に資料を見る視点を持っていないといけないと思います。
あとで、ああここにもこんな風に載ってたんだ…と思う事が、残念ながら力不足の自分にはままありますが
次回の力として、その思いを活かしていきたいと思っています。
(子供たちゴメンナサイ…)

自校の資料も充実したいと思いますが、やはり予算問題は大きく思うように購入できないのが現状です。
公共図書館からの相互貸借なしには授業支援は成り立ちません。

これで、配送便環境が整う事が理想ですが、これも行政の予算の関係で厳しい状況です。
先生方の中には、配送便がないことで相互貸借をためらったり嫌がったりしている方もいるので
調べ学習での成功体験を見てもらう事で、先生方の間からも
もっと配送便の必要性を訴える声が出るといいな、と思っているのですが…。

さて、またこれからギアをぐっと入れていかねばならなくなります。
凹まないように、頑張りたいと思っています。