60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

平成27年の年末に思う

いよいよ、今年も残りあと2日で新年を迎えようとしています。

年度的にはまだ変わりませんが
新年を迎える、ということで気持ちも新たになっていく気がします。

さて、来年度勤務形態について新たな問題が発生し
勤務を更新するかどうか、仲間内でも大きな話題となりました。

内容的には「実質収入減」というものです。
プラスの面は確かにないとは言えません。
しかし、現在の収入状況からいうと大きな打撃としか言わざるを得ません。
勤務時間を現在の収入と同じになるくらい増やすことができればいのですが
それはできないようです。
また、勤務時間を減らし収入減につながらない手立てを行うこともできない、と言います。

本来この方策は、雇用状況を改善する意味合いで策定されたものと思いますが
私たちの環境では、それは意味をなしていません。

仲間の中には、この仕事が好きで子供たちの力になりたい、
と真剣に考えている人も多いので、半分の人たちは確実に続けるでしょう。

さて、この仕事は直接雇用といっても非常勤で時給です。
年間勤務時間数以上の勤務はできませんし、またその時間外勤務に対する賃金は
もちろん一切発生しません。
交通費もありません。

月収で考えると、この仕事だけで生活できるようなものでは全くありません。
むしろ扶養控除内収入に近い内容です。
基本パートやアルバイトの位置づけと何ら変わりません。
(それでも、この仕事に就いた若い人がいます。自宅で親が養ってくれるからできることでしょう。経験的にはいい経験になると思います)

ひとり職場であり、急に休んでしまったとしてもすぐに変わりになる人がいません。
さらに言うと、同じように仕事ができる人がどこにでもいるわけでもありません。
ある意味、ボランティアをしていることと変わらないような状況も発生しています。

一番大きな問題は、そこが教育の場であり、学校司書は教育に大きく関係する
ということです。

それは目に見えるものではありません。
ですから、まじめに仕事をしようと思えば思うほど、よけいに「責任」というものがのしかかり
それが、学校司書ひとりひとりの思いの中で「負担」として、現実に具体的な形となって表れるのです。

具体的な形とは、
ボランティア残業や持ち帰り仕事と勉強、
また自腹を切っての他地域で行われる講座研修への参加や勉強用の資料購入等でしょうか。

★同じ自治体の仲間であっても、このようなことには一切かかわらない方もいます。
 もちろん勤務時間以上のことはしない・責任や負担になるような仕事の仕方はしない、
 といったようなことです。

特に最近、学校司書は経済的に余裕がある人じゃないとなれないんじゃないか
とよく考えてしまいます。
私などは、家計は経済的には貧しい年収ウン百万以下の家庭なので
家計のことを考えると、やりたくてもやれないことが非常に多いです。
それでも、資料費や研修などにはできるだけ参加し、自分の収入から多くを割いています。
子どもたちが就職しはじめ、子どもたちへ使うお金が減ってきたのでできるとも言えます。

仕事には多くの困難が付きまといますが、やりがいは大きいです。
余裕があれば迷いなく続けることを選択しているでしょう。
しかし、余裕があるわけではありません。
自分のわがままでこのまま現状の仕事を続けていいのか、非常に迷っています。
以前の勤務先に戻る方法も考えられます。
しかし以前の勤務先では、勤務時間が今より短く、そのため学校司書として
できそうな多くのことをあきらめる、または、同様にボランティア残業の多さ
という状況があったため今の勤務先に移ってきた、という理由もひとつにはあるのです。

私には司書資格はありません。
さらに言うと、大卒でもないので、
司書資格をこれから取るというのは、年齢的に考えても逆に大きな経済負担になります。
なので、これ以上のことはできません。
学校司書についての様々なことは、以前の勤務先で実地で身につけたことと独学です。

このまま続けることもできなくはないですが
さらに長期的な経済負担が増えることは間違いないです。

なぜ、このようなことになってしまうのでしょうか、疑問は尽きません。

来年度の雇用更新の意向調査が来ていますが、まだ提出できていません。
年明け勤務時には提出しなくてはなりませんが

いまだ悶々としています。