60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

学校図書館が授業支援に向かうまで 実践編②

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
授業支援実践編第2弾です。
 
実践編①で読み聞かせと本紹介、資料収集のことを書きました。
今回は
「資料についての解説」を。
 
国語の授業の中で、各学年で段階的に様々な図書資料をツールとして使うような単元があります。
図鑑や国語・漢字辞典の使い方、百科事典の使い方などです。
 
図書資料の使い方については
ぜひ、学校司書が使い方について話をする場面を設けましょう。
 
図書の時間を使って話すのもいいし、
先生と相談し、自分が参加できる時間を見計らって
教科の授業の中でおこなうのもいいでしょう。
 
その場合は、必ず事前に先生と相談し
何をおこなう予定なのか、どんなことをしようと思うのかを
伝えておきましょう。
それは、もちろん先生が行うこともあるからです。
ただ、学校司書はメディアスペシャリストとして
出来るだけ資料のついての話をさせていただけるといいと思っています。
 
たとえば『図鑑』は、なぜつくられたのか、どんなものなのかを
図鑑のつくりとあわせて話すことができるからです。
 
先生だと、教科書に書かれていることに触れるくらいで
突っ込んだことまで話してくださる方は、なかなかいないのではないかと思います。
 
資料について具体的に詳しく解説していく事で
資料の有用性をより知ってもらうことが出来ます。
子どもたちは具体的なことを教えてもらうのがすきです。
ただ、漠然と図鑑を使おうというより
図鑑はこんなことで作られるようになって、こう使っていくと便利だよ
という伝え方をすることで
「へえ~」と素直に思ってくれるからです。
 
そして、ただ一方的に話すだけでなく
子どもたちとのやり取りをしながら、話を進めていく事が大事ですね。
 
一方的に話している説明の言葉は、頭の上を素通りしていってしまい
頭の中に残らないからです。
ぜひ子どもたちと言葉のやり取りをしながら
ワークシートを使うなどして
たのしい雰囲気で話を進めてください。
 
各学年でどの図書資料を使うのか
教科書にも載っていますので
教科書を見ながら、教科書に載っている内容も併せて伝えるようにしたらいいですね。
 
ワークシートに関しては
参考資料として
学校図書館学び方指導のワークシート』全国学図書館協議会 2007年
などがあります。
また、ネットの出版社関係のサイトに使い方の解説など載っているので
それらも参考にするといいと思います。