60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

むかし自由が丘に



















自由が丘に行って思い出したことがありました。

自由が丘は結構なじみの深い街で
私が高校生の時の通学の経由地で
よく学校の帰りに友人と寄り道していました。

その頃からファーストキッチンはあったので
よく今まで頑張っているなぁと感心します。

高架わきにある喫茶店とか駅前のフジヤ書店とか
駅横ビルの中にも書店があってそこにもよくいきました。

まだ「ダロワイヨ」はありませんでしたね。

雑貨屋さんについてはそのころあまり興味がなかったので
覚えていませんが
かわいいお店はポツポツあったと思います。

映画館もあって
たま~に見に行ってましたね。

一番行った所はどこかというと
駅中央口を出て「蜂屋」の角を右方向に行くと
アンナミラーズ」がありその角を左に曲がったところにあった
『アリスの部屋』という絵本と児童書の専門店でした。
少し奥まったところにあり
ガラス張りで内装は白く
入った瞬間に違う世界にいるような気持ちになれたものでした。

友人と行ったり一人で行ったり
かわいいステキな絵本や児童書に囲まれているのが至福の時間でした。
そして、
そこで出会った『なつのあさ』谷内こうた(至光社)は、わたしの宝ものになりました。

高校生なのでお小遣いもあまりなく(その頃は片親でしたので経済的にも)
わたしにとって絵本は1冊1,000円以上する高価なものでしたが
バイトをしたりお年玉をためたりしてたまに買う絵本には特別感がありました。

そうだなぁ、今思い返すと図書館を使い倒していたのは
お金がなくてそうたくさん本を買うことができなかった
ということはあるかもなぁ。
図書館で何度も読んで、これ絶対欲しいという時に買う、という。

高校の図書館も公共の図書館もしっかり使ってた。
学校は楽しみのため、公共は楽しみと勉強と両方だったかな。

話がそれた。

つまり自由が丘は、私にとっては縁のある街といってよいでしょう。

『アリスの部屋』では、かわいらしいティン・トイ雑貨やお菓子も置いてあったのですが
のちにそこで売られていたお菓子を扱うお菓子屋さんで働くことになるとは
そのころ思いもしませんでしたね。
仕事を探すときに、たぶん脳内に思い浮かんだんだろうなぁ。
(でも、最初の仕事じゃあなかったよ)