読書備忘録
※記事を描いている途中で、間違って投稿してしまいました。
内容が長くなっています※
6~7月はあまり本を読むという感じになれなくて
本になかなか集中できないという日々が多く
しっかり読めている本があまりありません。
途中だったり積読状態になりそうなものも・・・
とりあえず手を付けて読んでいるものを備忘録へ
自分の主催しているライブラリーの関係で絵本を読むことも増えたのですが
ここでは絵本の紹介はしないことにします。
(ライブラリーのfacebookで絵本の紹介をしているため)
【雑誌】
題名が長い・・・
里中遊歩:監修『美しい鳴き声が聞こえる 身近な野鳥図鑑』宝島社
QRコードですぐ聞けるこの雑誌を購入。
野鳥の姿がそこそこのサイズで見られるので、ポケットサイズの物よりわかりやすいです。
私は、樹木にとまっている鳥などを本当に見つけることができなくて(目がすごく悪いというのもありますが)、鳴き声もなかなか聞き分けられないです。
ガイドさんが解説してくださったらきっとわかるんだろうなぁ、と思いつつ
そういうイベントなどには全然参加せず・・で今まで来ています。
『別冊太陽 科学絵本の世界100』平凡社
だいぶ前に同じ別冊太陽で『かがくする心の絵本100』というのも出ていますが
あれから時間もたっており、またどのような絵本が入っているのかを知りたかったので購入。出版時期は今年の3月ですが、これ値段がそこそこ高いのでちょっとタイミングをみていました。
最近の絵本も入っておりテーマの切り口も変わっているので、当然重複した絵本もありますが、以前と違った絵本もかなり多く紹介されていました。満足!
『母の友 8月号』福音館書店
私がまだ幼稚園時代から、祖母や母が百科事典や図鑑セットを購入して部屋に並んでいたので、ほかの名作童話シリーズなどと一緒に飽きることなく読んでいました。(本を読ませておくとずっと静かに集中してよんでいるので、忙しい母には重宝していたと思います。ただ、集中しすぎて呼ばれても声が全く耳に入らず、そのせいでよく怒られてはいました。)
特に、植物図鑑に描かれた海外の見たことのない不思議な巨大植物(ラフレシアやオオニバス)には、「本当にこんな植物があるのだろうか?!」と心を奪われました。昆虫図鑑や動物図鑑も身近な生き物から面白い生き物がいっぱいのっています。鳥は当時苦手だったのであまり見ませんでした・・・。
図鑑は「見ていることが楽しい」本です。
おもしろくて好きで見ているうちに気がつくと知識として頭に入っている・・という本のひとつだと思います。
【単行本】
少し前に亡くなったという情報があり読み返したくなった
立花隆『臨死体験 上・下』文芸春秋
この人のすごいところは、
取材(データ)の量がものすごいこと。
しっかり裏をとるために情報を吟味していること。
取材に裏打ちされた情報の中から、何が本当なのかそうでないのかを俯瞰して見極めようとするところ。
そして、この「臨死体験」はという本は、人によっては一笑に付してしまうようなことを膨大な取材と証言と科学的検証とで解明しようと試みていることがすごい、です。
分厚い単行本の上下巻を費やしてもまだ足りなかったかもしれませんが
最終的に答えは出ていません。
でも、きっと「答えが出ないことが答え」なんですよね。
私には十分納得できる内容でした。
夏になると、やはりこのような本を読みたくなります。
この本も再読です。
何度でも読んでいい本だと思います。
私は当時仕事でこの本を知ったので、児童書の範疇に入るのかと思いますが(主人公は12歳だし)大人が読んでもいい本だと思います。
自分の身近なことに引き寄せて考えさせてくれる物語だと思います。
作者の荒俣さんは大好きな人で、この博学ぶりが本当にうらやましい。
それと、話もすごく面白くて以前はポッドキャストなどで聞いたりしていました。
最近はTVやラジオの露出がなくなってきているので(年齢もあるでしょうが)残念です。荒俣さんの話がきける番組(無料で)、どこかにないかなぁ~。
これは対談集なのですが、対談している内容も興味深いしすごい人たちなのですが、その人たちと変わらないくらい話についていける荒俣さんのすごさ、も知ることのできる本です。
これも再読。
あまり一般書を買ってません・・・
ついついこういうのを買ってしまいます。
各界の様々な人が様々な切り口で選んだ10代に読んでほしい本たちです。
最近、こういう形のおすすめ本が載っている本がたくさん出版されています。
各界の著名人有名人がおすすめする本で、読むきっかけになるのはとてもいいことだし、なかなか普段自分では見つけられないような本を知ることもできたりします。
ただ、こういうところに紹介される本は「今・この瞬間の本」ではないので
今この時代のこの瞬間に生きる子たちにとっては
ちょっと古いものになってしまっている、ということを念頭に置いておくべきかなと思います。
「古いもの」というのは、中身内容が古くさい・・ということではなく
どんどん新しい本が出版されている中では、過ぎてしまった時間の中にある本だということで、これらの本を手に取って読むことで、例えばその作者の書いた最新刊につながるとか、新しい情報の本につながるとか、そういう意味で広げることはできると思います。
なので、「読書地図」なのかなと思います。
後半の「本の世界」の中で、2020~2021年3月までの10代に売れている本ランキングが紹介されています。
ライトノベルや映画化作品が多いのが特徴的ですね。
あとは親からすすめられたというイメージの本も。
「本好きに送るハローワーク」では、本に関わる仕事を簡単ではありますが紹介しています。
せっかくの10代向けに作られたこの本ですが
この本を10代、特に中高生が手に取るか?というと非常に難しい・・・と思います。
この本をもとに、学校図書館の学校司書が展示展開など工夫して紹介していくと、可能性は広がると思います。
今の大学生は・・・読むかな?
本が好きな人はきっと興味を持って読むと思うけど、本当は「本に興味を持てない人」に読んでほしいものではありますよね。
【文庫】
ブライアン・W・オールディス『地球の長い午後』ハヤカワ文庫SF
新しく購入しなおしました。
表紙が違っているのがちょっと悲しい
私の持っていたのはこちらの表紙でした。今の私たちの世界が、こんな風に変わってしまうのではないかと
何となく現実味を帯びて考えられる気がしてきて再読したくなりました。
それと、この中後半に出てくる「ツナワタリ」という植物が「宇宙エレベーター」を指して現実化しているようにも思えます。
生きぬくって、生きることってすごく難しく容易ではない。
一瞬で容易く消えてしまうこの「生」をどう生きるのか?
を、私にとって考えさせてくれるSF です。
【マンガ】
山下和美『世田谷イチ古い洋館の家主になる』集英社
このマンガの中でもご本人が描いているように、「数寄屋」を大変な思いで建てられたばかりと思っていたからです。
数寄屋に住みながら新しいこの洋館をどうするのか…続きを読みたくならないはずがありません。
早く続巻が出ることを心待ちにしております~
武田一義『ペリュリュー 楽園のゲルニカ ⑪』白泉社
画像がうまく探せなかったので、この形になりましたが
とうとう最終巻となりました。
よくぞここまで描きました、お疲れさまでした!!という作者への感想です。
戦後生まれの私たちには、まだまだ知らない戦争の現実があります。
水木しげる氏も「総員玉砕せよ!」で、リアルに実体験を描いていたと思いましたが、ご本人によるとまだまだ‥ということらしいですね。
マンガにすることでうまくオブラートに包んでしまえることもあるので、そういうこともあると思いますが、それでもやはり、実際に戦争に行き戦争を体験したことのある人から聞くリアルな体験談や思い、様々な感情といったものを知る術を得ることは、知らない人間からしたら非常に貴重です。
私も、母からわずかですが戦争体験にまつわる話を聞いたことがあります。
父の実家の墓地には戦争で亡くなった父の叔父の墓も一緒にあります。
父方の祖父も母方の祖父も戦争へ行くことはありませんでした。
どちらも身体のせいだったようです(喘息持ちとか)
どちらの祖父からも戦争の話は聞いたことがありません。
今更ながら母にもっと戦争の話を聞いておけばよかった、と思いますが
そういう時って、もうすでにこの世にいないときなんですよね・・・。
祖父母も私の両親ももういませんので、話は聞くことができません。
アニメ化するようですが、どうか「この世界の片隅に」のように
丁寧に映画化されてほしいと願います。