60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

読書備忘録 2021.8月

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9月に入って急に涼しくなりました。
セミの声も聞こえなくなってきて、代わりに小さな虫たちの声がよく聞こえてきます。

8月もしっかり読書するというよりは
なんとなく文字が読みたくて手にする、ということが多かったので
読みやすいものに流れてしまい
なかなか新しいものを読むことがありませんでした。

それでも少し読んだな、というものをご紹介します。

【雑 誌】

『POPEYE 2021.9月号』 マガジンハウス
magazineworld.jp
昔から怖いものが好きで、読むのも怖い本の割合は多いと思います。
色々なジャンルの怖いものを集めた特集で、好きなスティーブン・キングのページがあったり、恐いもので取り上げられることの多いテーマやキャラクターについて語られるなど結構読みごたえがあり面白かったです。



【文 庫】
こわいものつながりで
郷内心瞳『拝み屋念珠怪談 緋色の女』角川ホラー文庫
www.kadokawa.co.jp
作者の文体が私にはとても読みやすく、ついつい読んでしまいます。
実話系の怪談集のような体ですが、この作者の「拝み屋シリーズ」を通して描かれている一人のキャラクターにつながる話がうまくラストに挟まって、今後の新たなシリーズ展開を期待させます。



【新 書】
久しぶりにティーンズ向けの新書を買いました。
池上彰『なぜ世界を知るべきなのか』小学館YouthBooks
youthbooks.shogakukan.co.jp
特設サイトがありましたので、そちらを張り付けました。
小学館もいよいよこの世代向けの新書を出してきましたね。

内容が非常にタイムリーで、かつ分かりやすく書かれているのはさすが池上さんです。日本のことに言及していないのは、それを入れると内容が複雑になり読み手が混乱するからでしょう。
まずは大人が読んで理解してみるといいと思います。
大人でもかなり勉強になると思いますし、世界を知ることは大事です。


同じく
池上彰『なぜ、読解力が必要なのか?』講談社+α新書
bookclub.kodansha.co.jp
以前から買って読もうかどうしようかと迷っていた本です。
読解力が必要なのはあたりまえな事ですが、「なぜなのか」ということを再確認する意味でもやっぱり読んでおこうと思って購入しました。
くしくも池上さんの新書を2冊同時に購入することになりました。



【単行本】
読みたいリストに入れて放置したまま忘れていた児童書
クリス・ヴィック『少女と少年と海の物語』東京創元社
www.tsogen.co.jp
図書館で予約し読みました。
思った以上にハードでいい物語でした。
かなり過酷な極限状態に置かれるのですが、少女の語る千夜一夜物語と、それを知っていてはならない少女の国のこと少女の置かれた立場や少年との境遇環境の違いなど、様々な問題も投げかけながら展開していく中身の濃い物語だと思います。ラストは泣けました。



宮部みゆき『きたきた捕物帖』PHP研究所
www.php.co.jp
こちらは再々読々ですが、早く続きが読みたいなとあらためて。
宮部さんの時代物に出てくる女性は年齢問わず、決して下にいない、ないがしろに描かれていない。
どんな物語でもどんなキャラクターの女性でも、ちゃんと理由があってそうしておりそのように行動している、ということがしっかり描かれているところが好きです。



ヨシタケシンスケ『にげて さがして』赤ちゃんとママ社
shop.akamama.co.jp
私としては、絵本とはまた違うような気がするので絵本のくくりに入れませんでした。
無理しないで生きていく、その一つの方法として「にげる」こと
あなたの足はその為にもついているし、その足で動くこともできるよ・・・
とやさしく話しかけてくれます。心軽くできる本です。



【マンガ】
ヤマザキマリオリンピアキュクロス⑥』集英社ヤングジャンプコミックス
books.shueisha.co.jp
実際にオリンピックが始まって読むと、思いがより強くなってくるようです。
私たちはどこへ向かっているのか・・・
コロナも絡ませて描かざるを得ないこの連載の行く末を見届けたいです。


と、ほかにも現状積読や読みかけの本がありますが
また、まとめてご紹介できればと思います。




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