60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

「自分を育てるのは自分」 東井 義雄・著

「10代の君たちへ 自分を育てるのは自分」  東井 義雄・著  致知出版

この本は小・中学校の校長先生をされていた東井先生が

教員を引退後、講演会に招かれて語られた内容を

まとめて本にしています。

世界でただ一人の「私」を

どんな風に育てていくかの

責任者は「私自身」である。

自立の力をどうつけるかを頑張る。

自分を粗末にしない、しっかり生きる。

など、おはなしの内容だけでなく

心にしみる言葉もたくさんありました。

語られた時代が古いので、

東井先生の教え子の語り口が時代を感じますが

最後に出てくる子どもたちには

なんと自発的で自主性の育った子どもたちなのだろう

と思わずにおれません。

ただ自分たちでやればよい、というのでなく

きちんと自分たちの役割を全うしようとする

それぞれに思いがあって

考えて行動しているところが

なんだか、素晴らしいなぁと思えます。

今の子達は、こんなに考えて物事をするだろうか

自分も子供の時ここまでいろいろ考えて何かをしただろうか

自主自立、また責任感

というものも育っていたのだと思います。

こうなれとは言わないまでも

こんな風に考える事も大事だと

知ってもらいたい。

子どもにぜひ読んで欲しい本の1冊になりました。