60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

ちょっと辛いなぁ、と思う事

公共図書館で指定管理者雇用のもとで働いていた知人は
その雇用内容と勤務内容に常々不満を持っており
聞かされるたびに、私も大変だなぁとかホント低賃金で厳しいなぁとか思っていた。

もっといろいろなことが出来るのに
いろいろやりたいのに指定管理の規則でできない事が多い。
ずっと長いこと勤めている高齢の雇用者が多く
その人たちがちゃんと仕事しないから、余分な仕事が回ってくる。
何年勤務しても賃金が上がらないまま。
などなど・・・。

何年か勤務していて、もう限界、雇用期間も切れるからと
学校図書館司書の仕事に応募して勤務に就くことになった。

学校司書は、やってる公共の仕事とは違って
やる事多くて忙しいし大変なことも多いよ、という話は
以前から話していたし(もちろんやりがいが多いことも話してはいたけど)
その話を相談された時にも、思ってるより大変だと思うよ
という事は話したつもりだった。

が、やはり、先日、やっぱり続けられない
との言葉を聞いてしまった。

まず面白くもない本をとにかくたくさん読まないといけない事。
(面白いと思える児童書がないらしい、とにかくつまらないと)
勤務時間が少ないのに図書の時間がぎっしり入っている事。
それなのに、やる事がとても多いこと。
この内容でこの雇用条件はきついという事。
周囲の司書の人たちの熱さについていけない、という事。

私は、本を読むのも仕事の内と思っているのだけれど
児童書を、そんなにつまらない!と思ったことがない。
いや、もちろん、これはどうなの?という本もあるが
他にもよいと思える本が多くあると思うし。

一般書を読んですすめたければ
やはり学校司書は難しいと思う。
何で、学校司書を選んだのだろうかと疑問が一つ。

周囲の司書の人たちからは学ぶ見習う事が多いので
その一生懸命さは司書として大事だなと思うけれども
そう思わない人もいるんだ、という事に気がついた。

結局、雇用条件の問題なのかなぁと思う。

やっぱり学校司書は、勤務内容の割には雇用条件の厳しいことが多いので
その格差に耐えられなくなる人が多いのは事実だと思う。

私は経済的に余裕なんて全くないのだが
好きでやっている所はある。
もちろんこれで雇用条件が良くなったら万歳!だけど。

その知人は経済的には余裕があると思うのだけれど
何でなんだろうなぁ、と思ったりもする。

感覚の違いというものだろうと思うけど。

決して悪い人ではないのだが
常に何か不満を抱えているので
仕事を続けていても、新しい仕事での発見や楽しみを語るのでなく
愚痴しか聞こえてこない、というのはこちらもちょっと辛い。
だって同じ仕事をしているんだもの、私も。