60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

3月中旬以降に読み聞かせした本

3月はやはりいろいろ忙しく

図書の時間も削られることが多く、思ったように読み聞かせが出来ませんでした。

金曜に修了式。今年度も終了してしまいました。

1年生に読んだ本

「だって春だもん」  (小寺卓矢:写真・文   アリス館)

春の足音が聞こえてきそうな、とても美しい写真絵本です。

表紙の木の芽もとってもかわいいですね。

子どもたちも身を乗り出して写真の中の春を見つけようとしていました。

文章もいいですね。

4年生に読んだ本

「たそがれ詩集」  (やなせたかし:詩・絵  かまくら春秋社)

やなせたかしさんが90歳に出された詩集です。

4年生には少し理解しずらい所もあるかと思いましたが

教科書の最後にも載っているので、中からいくつか紹介しました。

やなせさんが生み出したキャラクターはなんと2,000!

このお歳になられて「孤独かと思ったら、自分の周りにはたくさんのキャラクターたちがいた」

という詩がありますが

このお仕事を一心に続けられてきた結果のご褒美というか

心のなぐさめになるのでしょうね。

もっとも、子どもたちはそこに描かれたアンパンマンのキャラクターたちに大喜びで、

「〇〇がいる~!」とどんなキャラクターがいるか探して当てっこになってしまいましたが

小さいころを思い出しているのか、それもやなせさんにもらった幸せな記憶ですね。

「君の行く道」 (ドクター・スース:著  河出書房新社

少し長いので、難しいかな・・と思いましたが。

やっぱりちょっと中だるみしてしまいましたか…。

これから一歩を踏み出そうとしている人へ向けての言葉がとてもいいのですが

日本人にはちょっとわかりにくい部分もあったかもしれません。

「おおきくなるっていうことは」(中川ひろたか)のほうが

この学年でも理解しやすい内容かもしれません。

ただ、長い文章・少し難しい言葉使いを聞いて理解する

という事は、大きくなっていく人の特権かとも思います。

内容のいくつかでも、理解してこれているといいな、と思います。