60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

「おばあちゃんが、ぼけた」

「おばあちゃんが、ぼけた。」  村瀬孝生・著  理論社

これは、理論社の出している「よりみちパン!セ」というヤング・アダルト(中・高生)向けシリーズの本ですが、とてもおもしろかったです。

実際に介護の現場にいる著者が体験した事を、大変な仕事というイメージでなく、面白おかしく、楽しいものとして捉えて書いているところが、とても素敵だと思いました。

身体が不自由だったり、ぼけてしまったり・・それぞれみんな様子が違っていますが、これってひとつの個性なんだなぁ・・と受けとめられるような視点でしたし、そのようにして介護の必要なお年寄りに寄添っていくことは、とても大切な事なんだと感じさせられました。

子どもたちにわかりやすいように書かれていることはもちろんですが、大人が読んでも介護の現場を容易に想像できますし、著者がどんなふうにお年寄りたちと生活しているのか・という事もよくわかり、素直に頭に入ってくるので、大人の方にもおすすめです。

よりみちパン!セのシリーズはたくさん出ていて、これはいいぞ!と思う本も多いので

わたしの好きなシリーズ本でもあります。