学校図書館問題研究会 東京大会参加
私は8月3日の会に参加させてもらいました。
駅から歩いていくのに途中道を間違えて、
開始時間ぎりぎりであわてて駆け込むことになってしまいました。
午前中の実践報告会と午後の分科会を一日かけて参加し
他県の学校図書館司書の方の報告を聞くことと、
お話しする機会がもて、とてもよかったなと思いました。
以下は当日のメモです。
午前中は
①純心女子中の司書教諭、遊佐先生の実践報告。
純心女子の図書館の歩みと現在実践している図書館としての教育的側面での役割について。
◆情報発信だけでなく、教職員と連携した情報教育(スキル)を身に着けていくための
具体的な方策
など、実践女子ではどのような取り組みをしているかの、具体的なサンプルを資料として
見せてもらいながらの報告。
◆教科によってその学びにあったスキルアップのためのプリントを作成し、
そのステップを通して本教科での学びを深める工夫がとてもよかったし
楽しく学べ身につくと、こちらも楽しみながら聞かせていただきました。
町立図書館の歩み。児童サービスについてと地域との連携の重要性について。
公共機関や地域住民へ要望・案内書を配布
『アウトリーチサービス』としてボランティアを募り学校図書館司書配置への尽力。
学校図書館司書が始めて学校に入ったときからの地道な活動としての基盤作りと、
公共図書館との連携、また、移動に伴う図書館司書の立場の不安定さについて。
◆実際の学校図書館司書がどのように活動してきたかをまとめた資料。
公共図書館の活動と実際に『アウトリーチサービス』としてどのようなボランティア活動を
学校図書館に行っていたかの資料など。
地道な活動の中からの基盤確保の大変さと、子どもたちへの活動の充実に向けての
多くの人の取り組みが印象に残りました。
午後は
分科会「とことん!小学校図書館」参加
①前半は島根県、石川県の学校図書館司書の方の取り組みと活動報告。
◆スライド等で実際の図書館の様子や活動中の様子などを見ながら報告を聞く。
②後半はグループに分かれて、それぞれの立場でいくつかのテーマについて討議し発表。
分科会では学校図書館の可能性と今後の課題のようなものが見えてきました。
ただ情報を発信するだけではだめだということです。
学校図書館から積極的に動き、読書センターだけでなく情報センターとしての機能を
しっかり果たしていくこと、また、教職員、公共図書館との協働も必須であるという
今後の学校図書館のあり方の方向を良く理解できました。
また、参加者はほとんど学校図書館司書の方でしたが、
その立場の微妙さも良く理解できました。
正規雇用者が少なく、職名も雇用形態も様々である為周囲の理解がなかなか得ずらいこと
そのため、充分な活動時間が確保できない場合も多いこと。など。
残念だったのは神奈川からの参加者が高校の学校図書館司書がほとんどで、
小学校からの学校図書館司書、ボランティア参加者がほとんどいなかったということです。
杉並区は学校図書館司書の配置を始めたそうです。
私と同じグループには兵庫、沖縄、大阪、石川、島根の学校図書館司書と専任司書教諭、
杉並区の教育委員会図書館支援担当の方が参加されていました。
横浜市とのあまりの差に愕然としながら(非常にうらやましく)話を聞いていましたが
この話をそのまま横浜市の教育委員会の人に聞かせたいくらいでした・・・。
司書がいるというだけでこんなにも読書や学びが充実しかつ深くなるのか・・
自分の子どもが可哀想になってしまうのでした。