60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

10月のおはなし会

今年度2回目のおはなし会が、昨日無事に終わりました。

参加者は、小学生が30人程、保護者が5・6人程で

前回よりも少ない参加人数でしたが、いい感じで終了することが出来ました。

少ない人数だと、静かで、より集中してお話の世界に入り込めることが良い点の一つですね。

今回のおはなし会のテーマは「昔話」

なので、内容は全て昔話で統一されました。

最初に集まりが早かったので、時間まで手遊びをして遊びました。

「しゃくとりむし」「どんぐりころころ」

の2つを楽しみました。

「しゃくとりむし」は指遊びです。指の体操にもなるかな。

親指と人差し指を交互に動かしていくものですが

反対の動きが難しいので、負けず嫌いの男子が一生懸命挑戦していました。

「どんぐりころころ」は、この曲に合わせて両手を動かし顔に触って遊ぶのですが

ちょっとずつ難しくなっていき、最後のパターンでは大人も苦戦する感じで面白いです。

さて、プログラムの内容ですが

1、絵本「鉢かつぎ姫」 (広川操一:著  講談社

この絵本は復刊絵本ですが、日本画のような美しい絵が魅力で

お姫様の衣装なども美しく、

今の絵本にはないものなので、ぜひ読んでみようという事になりました。

このお話も知らない子ばかりなのと、

思いのほかこの絵柄に興味を持ってくれたらしく

とてもよく聞いてくれて絵にも見入ってくれていました。

2、語り「とりのみじい」

この語りは今回も反応がよく、気のないぞぶりの子も、

こちらを向いてよく聞いてくれているのが判りました。

昔話の特徴でもありますが、

伝わる場所や語る人でスジが変わってくる昔話がほとんどですが

今回の「とりのみじい」は、鳥がお腹の中に入るまでの

食べ物をくれ、とねだるやり取りが面白く

子どもたちにもなじみやすいお話だったと思います。

歌う場面でも、3回目には一緒に歌うそぶりを見せている子や

語りが終ったあとも、歌を少し口ずさんでみるというような子も見られ

語ってよかったな・・と思いました。

3、絵本「こぶとりじいさん」 (市川宣子:さく 石井聖岳:絵 小学館

この昔話は、知っている子も多いお話の一つだと思います。

なじみはありますが、やはりさっきも書きましたが

スジが知っているものとは少しづつ違う、という面白さがあり

今回のお話では「鬼」ではなく「天狗」が出てきます。

4、大型紙芝居「たべられたやまんば」 (松谷みよ子:さく 二俣英五郎:絵 童心社

題名だけではピンとこなかったかもしれませんが

お話を進めていくうちに、「三枚のお札」と同じ話だと、みんな気づいていきました。

私たちは紙芝居の舞台を持っていなかったのですが

今回、メンバーのご主人がご厚意で大型紙芝居用の舞台を作ってくださり

それを、さっそく利用させていただきました。

ありがとうございました!!

おはなしの最後は

5、ペープサート「おむすびころりん」 (与田準一:文 渡辺三郎:絵 偕成社

このペープサートは以前作ったものを手直しして演じました。

BGM付です。

効果音のような音や、もちつき歌に合う曲風のBGMなど

探すのに苦労したものもありましたが

うまい具合に見つかって、いい雰囲気を出すことが出来ました。

BGMはなくても構わないのですが

盛り上がり感が違う・スペシャル感がある、という事もあり

前にやった怖い話の時にも怖い感じのBGMを付けながら演じています。

ほかにも、ロールシアターやパネルシアターの時にもBGMを付けて演じることが多いです。

「おむすびころりん」は教科書に載っているという事もあり

子どもたちは知ってる!と喜びます。

おむすびが3回転がるところもしっかり数えていて

あと1回転がるよ・・なんて言っている子もいたりします。

知っているお話の安心感もあるのでしょうね。

この後は休憩をはさんで「工作の時間」です。

今回の工作は「ペットボトル工作」

空気砲を利用してパラシュート(落下傘)を飛ばす、というもので

ビニールとタコ糸・ポンポンを使って「パラシュート」を

ペットボトルと風船のゴムを使って「空気砲」を

色紙を丸めて空気砲の筒の部分を作って

最後はパラシュートを飛ばして遊びました。

工作も思っていたより上手にできましたが、意外と時間がかかってしまいました。

まぁ、みんながちゃんとできて、楽しんでくれたのでよかったです。

最後に、おはなし会をしている学校長が今回は見学されていたので

次回12月のおはなし会を、ぜひ学校の授業の一環としてということで

土曜参観の時に1・2年生向けにやってもらえないかと依頼がありました。

体育館で出来ないかとのお話でしたが

私たちのグループはそこまで本格的な内容の道具もないし、

集まって制作や演じる時間があまりないので、それは無理

という事で、いつもの場所でさせていただければお受けしようという事になりました。

何年か前の時にも先生から依頼を受けて

お昼休みの時間や授業時間の1コマを頂いておはなし会をしたり

という事をしたことがありますが

こういう事は、先生や校長が変わると対応がホントにいろいろで、

歓迎されていなかったり無関心だったり

口だけ言って提案されたことが丸投げされても困るので

また、校長先生とよく話し合っていかないといけないな、と思います。

ボランティアも続けていると、ホント色々なことを経験します。

先生だけでなく、それぞれの年の「PTAの役員さん」の対応も違いますし

私たちも、もともとは「在校生の保護者」でしたが、今は「地域の人」になっています。