60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

読書支援と授業支援(続

前回の続きを

1年生
④言葉遊びの詩を読み聞かせと合わせて朗読。
⑤教科書に紹介されている物語の読み聞かせと、同作者のほかの本を読み聞かせ・紹介。
 並行読書への誘い。
⑥1年の締めくくりの絵本を読み聞かせ。
1年生は思いがけず、図書館利用が低かった。
行事等でつぶれる確率が高く、また曜日などの関係でつぶれて振替ができないなど
課題も残った。

2年生
①季節の絵本読み聞かせ。
②国語の単元から、「自分と同い年の子どもが主人公のお話」の本をBT。
③教科書掲載の昔話の読み聞かせ。
④生活科などでのレファレンス
⑤2年生向け読み物の本のBT(絵本からの移行を促すため)
⑥国語の単元から、外国の民話の読み聞かせ
⑦1年の締めくくり
2年生には、出来るときになるべく1冊でも物語の本を紹介するようにした。
強制的に物語の本を借りさせるわけではないが、興味をもって物語の本を手に取れるような移行を促すように。
けれど、個人の読書力の差が大きく、
どんどん読む子と絵本しか手に取ることの出来ない子と極端なことが悩み。
学校でトップの貸出冊数の子は2年生。200冊を超えている(絵本ではなくほとんど読物)
2クラスの利用頻度が非常に低く、そういう意味でも
子どもたちへの読書支援が十分に出来なかったと言える。

3年生
①読み聞かせの合間に詩を朗読。
②季節の絵本読み聞かせ
③国語の単元から、3年生向けの詩集を集めて紹介。様々な詩の朗読。
 「お気に入りの詩を探して自分の詩集を作ろう」への授業支援。
 詩集を紹介し、詩を読んで興味を引いた後、自分たちで気になった詩集を手に取り
 自分の気に入った詩を探して詩を書き写す作業(書き写し方も)迄をフォロー。
④国語の単元から、同作者のほかの本をBTで紹介。(並行読書へ)
⑤国語の単元から、「かるた」を紹介、「こそあど言葉」について
 キーワードカードとワークシートを使って授業支援。
⑥国語の単元から、「本で調べて報告しよう」で、百科事典についてのレクチャーと
 実際に百科事典(ポプラディア)を引くワーク(ワークシート)をして授業支援。
⑦国語の単元から、同作者の紹介と読み聞かせ・BT。
 並行読書から同作者の紹介ワークシートを作成までのフォロー。
⑧締めくくりの読み聞かせ
3年生は、担当司書教諭の受け持ち学年でもあるため、
積極的に多くの授業支援を行うことができたように思うし
また、授業支援をしやすい内容の単元が多いとも言える。
学年全体でも、読書支援や授業支援が行き届いているように感じる。

4年生
①国語の単元から、リーフレット作成のために
 リーフレットとは何か、リーフレットの実物を使い、意図・目的や特徴
 その前のアップとルーズにも触れながら、作成の仕方も合わせてレクチャー。
②国語の単元から、科学絵本・読み物のBT。(並行読書へ)
③ことわざの本資料収集と紹介。
④国語の教科書に載っている昔話の読み聞かせ。
⑤国語の単元から、同作者の紹介と他の本のBT。(並行読書へ)
⑥締めくくりの読み聞かせとBT(教科書の読書案内から)。
4年生は、特定の2クラスの先生からBTの依頼をもらう機会が多かった。
教科には関係なく、季節のとか子供たちが興味を持ったから、など
子どもたち目線の依頼をもらうことが多く、そのクラスの子どもたちは
やはり、自分から積極的に読書しようとする子が多かった。
こちらも、いきなり(!)だったりすることもあるけれど
勉強になったし、また子供たちの反応に手ごたえを感じることも多かった。
1クラスだけ、残念ながら非常に利用が少なかった。

5・6年生
総合学習でのレファレンス
②国語の単元から、読み聞かせと本の紹介
③社会科のレファレンスと資料集・相互貸借アドバイス
5・6年生は図書の時間としての利用はほとんどなく
調べ学習時の単発的なレファレンスを行うことが多かった。
資料収集も今年度はあまり依頼がなく、調べをする子供が図書館に来て
本を探すのを手伝うというパターンが多かった。
低学年の読書授業支援をしていると、どうしても高学年対応がおろそかになりがちで
これは自分の反省すべき点。
どの学年も同じような対応ができるといいのだが、なかなか難しい。
また、こちらから提案して授業支援の準備をして待っていても、
結局ナシになることも多かった…。残念!

個別支援級
①基本は通常の読み聞かせ。
 個別支援に合わせて、解りやすい見やすい絵の絵本を選書し、読み聞かせをする。
 勤務校の個別支援の子は、淡い絵・独特のちょっと怖い感じの絵は苦手なので
 比較的絵のはっきりした、言葉のリズム・テンポの良い絵本を選んで読み聞かせる。
 特に「かがくいひろし」さんの絵本の力は絶大。確実に楽しんでもらえる絵本だ。
 「あっちゃんあがつく たべものあいうえお」は答えを隠しながらクイズのように楽しんで行った。
②ペープサートと紙芝居
 いつも読み聞かせだけでなく、ちょっと違ったものを挟んで図書の時間を楽しむ。
③アニマシオン
 初めてアニマシオンを取り入れてみた。
 簡単でクイズのようなものなので、積極的に楽しんでくれる様子も見られた。


全体としてみると、今年度は「語り」がほとんどできていない。
前年度とは大違いだった…。
語りをするチャンスがなかったのと、私が、いきなり来ても大丈夫という
語りを一つくらいしか持っていなかったのが原因。
普段から語れるように練習しておくべきなのだが
今年度は何かそのような余裕がなかった。
理由としては、授業支援のために新しく作成するような物事が多かったこと
BTも多く、その内容を自分が消化するために時間をとられてしまっていたこと。

新年度は教科書が変わり、内容も少し違ってくるので
新しく作っていかなければならない物も多いと思われるし
読書支援も、今後、如何に質を高めていくかの課題も残っているので
今まで以上に忙しくなることが考えられ、
年間勤務時間数の決まった仕事の中で、さらに効率的な作業内容を構築していかなければならないのかと思うと
けっこう頭が痛いことは、間違いない…