60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

図書の時間の貸借について

いよいよ2月に入りました。

怒涛のような1年間もそろそろ終わろうとしています。
1月の授業研もなんとなく終了し(昨年末で気が抜けたのか)
1月からの行事の多い学校は図書に時間より行事に追われており
1月後半から2月はなわとび月間で休み時間に児童は来館ほとんどありません。

それでも、ひとりイベントをして頑張っています。
2月いっぱい、スタンプラリーを行います。
スタンプがたまると、1冊貸出プラス券を渡していつもより1冊多く本が借りられる、という。

今年度は授業支援が非常に多く、図書の時間も授業として教室に出張したりしています。
なので、本の貸し借りをクラス単位ですることが減ってしまい
貸出冊数が全体的に減っています。

やはり、数字を上げようと思うと、クラス単位でしっかり図書の時間にきて貸借もしてもらう
ということは必須になってきますね。

配置された時から統計を取っていますが、2年目は1.7倍でした。
学校によっては5倍、とかいうところがあるようですが
たぶんそれは個人貸出だけじゃなくて
学年クラスで資料として貸出しているものも含めているのだと思います。
普通に5倍とすると、その学校は、それまでほぼ学校図書館での本の貸借がなかったんだということになりますね。
数字だけを取り上げると、そんなことあるのか~~すごい~~!と、いうことになりそうですが
数字に含まれている意味を読み取ることも大事です。

ともかく、一応は貸出のことも頭に入れて、少しでも本を読んでもらおうと画策している次第です。

先生の中には、個人で行くことが大事、と言われる方もいますが
もちろんそれも大事ですが、本を手に取らない子にとっては図書の時間は貴重です。
その時間にいかに好きになってもらえそうな本を手渡すことができるか
読書の楽しみを知ってもらうチャンスは、そこにあります。
また、読書をするということは習慣にならないと身につかないものです。
そして身について初めて「本のおもしろさを味わう」ことができるのだと思います。

ただの流し読みなら、字が読めれば大抵の子はできると思いますが
せっかくの読書がそれではあまりにも楽しみがない。
だから、読書が苦痛になる、ということも起こるのですよね。
自分が読みたい本はどういう本なのか、いろいろ読んで自分の指向を探らないとわからないし。

好きな本を読んでいいよ、といっても
「読みたい本がない」とか「好きな本がない」という言葉を聞くこともありますが
それはまさに、『本を知らない』ことに他ならない気がします。
学校図書館には、公共図書館ほどではないにしても年齢にあった本が様々たくさんあります。
どう子どもたちにつなげていくかは、学校司書の仕事ではないかと思います。