60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

消しゴムはんこ

不器用ですから

簡単な消しゴムはんこを作るのにも一苦労。

文字をはんこに抜いているのですが
ひらがなが数文字なのにとっても時間がかかるし
また、どう見ても彫り具合が汚い。

いろいろ作るのは嫌いじゃないし
子どもがうんと小さいときは
ドライフラワーリースやミニチュアフレームを作って
知人に販売したり注文受けたりしてたのですが
いまや、素晴らしく起用で上手な方がたくさん
マチュア作家として活躍されておりますね。

イベントの景品用にミニノートを作るのですが
その表紙用のはんこです。

続けていると少しは上達するのでしょうが
続ける余裕はないので出来上がったら終了です。
当分消しゴムはんこの作成も無いのでは、と思います。

はんこの写真は載せられません…

昨年読んでよかった本 1

*朽木祥『海に向かう足あと』KADOKAWA 2017.2.2

 

この作品の前にもヨットが出てくる物語を書いていたので、その流れか似たような話かなと最初は思いました。

淡々とした、でも美しく感じられる文章で、ヨットに関わる人たちの日常が語られていきます。

 

物語の舞台が現在とほぼ同時間であると言うことは、世界情勢が少しずつ織り込まれて描かれていることでわかります。

レースに参加しようとする青年たちそれぞれの家族や恋人、レースに向けての思いなど描いていくと同時に、今と同じような世界不安も描かれていきます。

その、少しの不安は物語の中心となるヨットレース前日まで顔を覗かせますが、読みすすめるうちにだんだんとその不安が大きくなりつつある事を感じ取ることができます。

 

そして、レース当日。

普通に日常を過ごしていたところに、これまで感じていた不安が突如巨大なものになって現れ、日常がいきなり途切れます。

レースに向かっていくという、いわゆる私たちの日常が、突然ぷつんと途切れることの怖さを感じ背中が凍りつくような思いでラストを読みました。

 

今、そこにある現実を忘れずに生活していくべきなのでしょうが、なかなか自分ごととして捉えるのが難しい。

かつての戦争も、こんな風にして始まったのでしょうか?

以前の戦争とは違い、現代ではそれこそ取り返しのつかない未来となってしまうことがわかる恐ろしさです。

 

朽木さんの抑えた美しい文章が、静かに心に沈んでいくようです。

今年の年末とご挨拶

久しぶりの投稿となりました。

 

秋口から年末に向けてとてもあわただしい日が続きました。

また、そのせいか分かりませんが腸炎にもなってしまい

絶食の日々などあまり経験のないようなこともありました。

 

毎回年末には体調を崩してしまうのですが

そのたびに、健康な生活は大事、と反省します。

ついつい夢中になって走りがちなので

戒めながら今年はやってきたつもりでもありましたが

4月からの新しい業務と責任に頭と体がなかなかついていかなかった

のだと思います。

 

はじめて知ること覚えること勉強することが山のようにあり

また業務も週3~4日から週5日に増えました。

頭を使うことも移動距離もだいぶ増えました。

 

やっと最近、この仕事に手ごたえというか

やりがいのようなものを感じ始めることができています。

 

来年は、もう少しスキルを上げて

みんなの助けになるような、

プラスになるような仕事を考えて

できるような自分になっていきたいと思っています。

 

あいも変わらずボチボチなブログですが

たま~にお寄りいただき

ああ、やってるな、とのぞいてくださればと思います。

 

来年も、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

f:id:school-lib:20181230115202j:plain

 

 

 

学校と子どもを知り、本を知ろう

f:id:school-lib:20181013115959j:plain


勤務先の校種を考える

 自分が勤務している学校は小学校ですか?

 中学校、高校?それとも義務教育学校?私立の学校でしょうか?

 

 小学校~高校まで、学校にも様々な校種があります。

 その校種に合った蔵書をそろえていくことが必要です。

 

子どもたちの様子はどうか

 これも、校種と同じく各学校で子どもたちのカラーがあると思います。

 学校の雰囲気というか、どんな学校なのか、にもよると思います。

 その学校の子ども達にとって必要な本、というのもあるはずです。

 

 それらを良く見て、

 自分の勤務校図書館にはどのような本が必要か考えることが大事です。

 

本を知ろう

 子ども達に本を手渡すには、本を知っていることが重要です。

 全ての本を知ることは不可能だとは思いますが、

 まず、今いる勤務校の蔵書については知っておく必要があるでしょう。

 でないと、子ども達や先生方のレファレンスに答えられないからです。

 また、本を紹介することもできないからです。

 

 時間のあるときに、読むことはできなくても目を通しておくことは大事です。

 目を通すことで、どんなことが書かれているのか

 ある程度知ることもできるからです。

 

 書架整理もどんどんしましょう。

 書架整理することで、こんな本もあったと気づくこともできるからです。

 

 多くの本に目を通し知ることは、

 授業支援のときに大きな力になることは間違いありません。

 

 9類の読み物に関しては

 子ども達から、おもしろい本はないか聞かれることも非常に多いので

 各学年向けに薦められるような本をおさえておく必要があります。

 

 おすすめする本は闇雲に薦めるのではなく

 できるだけ、個人にレファレンスインタビューをおこなうことで

 より好みに合った本を手渡してあげることができるでしょう。

 

 また、その子の個人の好みや読書力が分かってくると

 自館にある本を知っていれば

 次にこんな本を手渡そう、と考えることができるでしょう。

 また、新しく本を購入する際に、

 こんな本を読んでもらいたいと選書することもできますね。

 

 それはいつもと違うタイプの本だったり

 ちょっといつもより難しい本だったりするかもしれません。

 しかし、いつもと違う本を読むことで

 その子の世界を広げてあげられるかもしれません。

 手渡した本が好きになってくれたらなおさらです。

 

 そういう事を踏まえて、たくさんの本を知ることができるよう

 私たち学校司書(学校図書館職員)は、本を知る努力をする必要があるかと思います。

 

 

 

 

目指す学校図書館像を作る

f:id:school-lib:20181021101149j:plain

学校図書館を作っていくうえでとても大事なことが

自分は「どのような学校図書館を目指す」のか、問うこと。

 

もちろん勤務先の学校の教育方針とあわせて

(学校には各学校の教育方針や理念があると思います)

担当の司書教諭の先生などと話し合い

勤務している学校での「目指す学校図書館」を考えることが必要です。

 

目指す学校図書館像があることで

図書館のレイアウトや蔵書構築・掲示物やその方法

利用指導についてなど

様々なことがその方向へ向かっていくことができます。

 

ただなんとなく学校図書館が使いやすければいいな、とか

本を借りてもらえればいいな、というようなイメージだと

環境整備も、どう環境整備していくのか方向性がないまま

なんとなくすすんでいってしまい

まとまりのない学校図書館となってしまうでしょう。

 

居心地のいい学校図書館にしたい

なら、どう居心地が良くなったらいいのか

使いやすい学校図書館にしたい

なら、どう使いやすくするのか

 

など、具体的に詰めて考えていくと

方向性がはっきりして、実際のレイアウトや掲示・蔵書など

環境整備や図書購入・掲示物等の作成など

業務していく上で有効な指標やヒントになっていきます。

 

 

自分の作業の場を整えよう

f:id:school-lib:20181006164825j:plain

 

学校図書館の環境整備のなかに含まれることではありますが

カウンター周りや道具のある棚、司書室(準備室)などの整備も大事です。

 

雑然としてほこりの積もった中で作業をおこなうのは

効率的にも、本に対しても、良くないことばかりです。

 

見えています

 

そして、意外と他の人にはいろいろなところが見えています。

日常的にその場所にいる自分は見過ごしてしまうようなことでも

そうでない児童生徒や先生方には目に入ってしまうこともあります。

ましてや、カウンター当番に来る児童生徒はどうでしょう。

カウンターの中に入るということは

別に見ようとしなくても、カウンターの中のものが目に入ってしまうということです。

 

やらなければそのまま

 

忙しいから、時間がないからと

いろいろな道具やモノを出しっぱなしにし

そのまま時間が流れてホコリをかむっていたり・・・

見られたらまずい個人情報の書類や資料はないですか?

危ない道具が出しっぱなしになっていませんか?

もったいないからと取っておいた色紙の切れ端がパンパンにたまっていませんか?

古くなった掲示物がその辺に積まれたり置きっ放しになっていませんか?

何年も使わないパンフレットや冊子雑誌がホコリをかむっていませんか?

 

手入れをして効率よく

 

時間を見つけてなるべく片付け

いつもカウンター周りはすっきりとしておきましょう。

 

環境が整えば、作業効率は良くなります。

また、仕事もしやすくなるので気分もいいですね。

 

何かあったときに、カウンターや準備室に入る先生方が

必要なものを見つけられなくても困りますね。

ホコリが積もっているようなカウンターや作業コーナーで業務を行うのは

健康的にもいいとは思えません。

 

自分の作業環境を変えると周りも変わる?

 

毎日でなくても、例えば週1回、月1回でも「この時間はここの環境整備する」

というように定期的に手入れをして、

自分のため、作業効率や衛生面にきをつけて業務を行えるようにしましょう。

また、人から見られていることも意識しましょう。

たとえ奥まった場所に図書館があるとしても

誰かしら図書館にはやってきますよね?

 

誰も来ないとしたら、何が問題か・なぜ来ないのか・・・

もしかしたらそういう部分も関係しているかもしれないと思って

ぜひ、作業の場を整える事を実践してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

展示コーナーの掲示

展示コーナーとは

f:id:school-lib:20181013115959j:plain

いろいろなテーマで本を紹介する為に作るコーナーで、

名前の通り、本をある場所に集め、展示(表紙が見えるように)しながら様々な本を紹介しています。

その場合、たいていPOPのような掲示を作って掲示します。

何の展示コーナーか分かるように、お知らせやアピールの意味合いがあります。

こんな本がありますよ、こんな目線で読むとおもしろいですよ、など

その展示コーナーの意図は様々です。

 

 

小さいと目立たない

そんなコーナーに書かれた文字が小さいと、

もしくはたくさん文字が書かれすぎていると、

目に入らなかったり、読んだりする事をためらってしまいます。

また、インパクトにかけ言葉が届きません。

 

 

ちゃんとアピールしよう

せっかく考えて工夫して展示しているのですから

手をかけすぎる時間はないと思いますが

もっとアピールできるようなものを掲示しましょう。

文字を大きくする

親しみやすいフォントに替える

・バックに色をつけたり、文字に色をつけるなど、視覚に訴えるように作る

など、工夫はできると思います。

 

 

だれがそれを見るの?

また、誰がその掲示を見るのか、ということも大きなポイントです。

中高生なら漢字が多く振り仮名がなくても読めるかもしれませんが

小学生ではどうでしょう?

漢字が多い、振り仮名がない、のは

低学年~場合によっては中学年以上にもハードルになってしまいます。

また、難しい言葉使いや分かりにくい表現も、小学生にとってはハードルが高いでしょう。

だれが見るのか読むのかを考えて作ることも大事です。

 

 

ひとひねりしよう

掲示物にテーマの言葉を書いて入れるときには

ただ単純にテーマの言葉を書くだけでなく

 →「十五夜(じゅうごや)」「お月見」など

ちょっとひねって、なんだろう?おもしろそう!と

→「お月さまがまるくなるわけ」「世界のお月見どんな風?」など

違った角度からみたり、ひねってみたりするなどして

言葉を考えて書いて見ましょう。

キャッチコピーは大事です。

 

 

 

手をかけた工作物があることだけが大事なのでなく

(もちろんそれで充実した素敵なコーナーになったりしますが)

時間がない中での作業で、展示する冊数が少なくても

手にとってもらえるような工夫をすることは大事ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新しい業務について

今年の4月から、業務が新しくなり

現場勤務ではなく担当学校を巡回し

新人スタッフ(学校司書)指導やスタッフのフォロー(業務補助やアドバイス

その他いろいろ、スタッフ支援を行う業務になりました。

 

また、まとめ役として責任者と名乗っているのでその業務

プラス、さらに会社の役員のような業務も付随しており

それらの業務と平行しながら日々の支援業務を行うことになったので

頭がかなりついていけない状況の中で

当初はこれでいいのか?!状態でしたが、

少しずつ新しい業務にも慣れ、何とか9月を迎えました。

 

通常の学校図書館業務だけでなく、他に様々な事を考え計画して実行していかねばならず、脳みそも身体ももっと欲しいくらいです。

 

夏休み中は蔵書点検もあり

複数校の蔵書点検作業をスタッフとおこない

新人スタッフにやり方を教えるだけでなく

点検作業、書架掃除等もおこなってきたので

9月にはいってすぐ、身体のあちこちに不具合が生じてしまいました。

 

何とか小さなメンテナンスをしつつ

業務をこなしています。

 

学校図書館現場でのあれこれをあまりアップすることはできなくなりましたが

現在の業務で気がついたことなどを

余裕のあるときに記していけたらいいなと思っています。

 

 

 

 

 

新着図書を紹介する

先週から、昨年末に届いた本の展示をしており、図書の時間に来たクラスへ少しづつ紹介を始めています。

まだ貸し出しはできないのですが、新着の宣伝も兼ねて紹介をします。

 

今回は絵本や4年生以下向けの本(読み物以外も含めて)が結構多く、高学年から中学生向けの物語の本は1/3以下でしょうか。

それでも、入れたからには読んでほしいので、紹介するために順次読み込むようにしています。(事前に読んでいる本もありますが、そうでないものの方が多いので)

 

この、紹介するために本を読む時間というのがなかなか取れません。

むろん勤務時間中に読んでいる暇はありません。

あ、低学年向けのものや絵本などは、比較的立ち読みでさっと読めるものもあるので

そんな風に読んで紹介する場合もあります。

でも、ちゃんと読んで紹介するのとはどうしても違ってきますね。

付け焼き刃な紹介にしかならないです。

 

なので、自宅へ持ち帰り休みの時に読んでいます。

もしくは通勤途中。朝はラッシュで本をひろげるのはムリなので帰りとか。

 

本来はちゃんと読んだものから選書して購入するように・・・

というのが理想ですが、ちょこちょこ購入することができない勤務先では

年3回で予算の図書を購入する、と言う枷があるので

(小学校の場合は特に、まとめて、と事務さんに言われることが多いと思います)

そこまで読み込んで本を選べないのです。

金額も大きいので(小中校分なので)、物語以外の資料ももちろんたくさん購入するわけですが、それでも結構な金額の購入になります。

買いたい本はたくさんあるので、後回しになってしまう本もたくさんあるなか

以前の勤務先とはケタ違いの金額での本の購入は結構大変でもあります。

 

そんな風にして本がくるので、やはり届いてから読むものも相当多いです。

そして実は全部が読めるわけでもありません。

ピックアップして読んだものを紹介します。

 

読めないものは、その後少しずつ時間を見つけて持ち帰り読むようにする、

のですが、また次の購入もあり、その為の本も見つけたり読んだりする必要があるので

また、並行して授業のために紹介する本なども読み返したりする必要があるので

読書が苦行になる事もあります。

 

私の場合、気分転換に違う本を読んだりしますので

本が山積みになってしまうこともシバシバです。

 

自分のすきな本だけ紹介するのは楽でいいのですが

それでは偏ってしまうので、いろいろな本を紹介する必要があります。

仕事ですし、子どもたちと本をつなげるための大事な作業なので…。

 

それでもやはり「新しい本」と言うだけで気持ちはウキウキするので

性分かな、と思います。

 

そして、今日もまた読書です。