60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

中学3年生への読み聞かせ 3冊

子どもの通学する中学校で
初めての読み聞かせの時間がありました。

朝学習の時間のうち20分間です。

今年度、読書推進研究校に選ばれたようで
今まではそういったものと無縁でしたが
前年度末(3月)に
お試しで1年生への読み聞かせが
1回ですが行われました。

そのときは新年度から始まる予定があるわけではない
と聞かされていたのですが
そのようにはならなかったわけです。

ただ、そうはいっても
年に1回のみ。

昨日行われた3年生には
もうありません。
あとは1・2年生に1回ずつ
他の月にあるだけです。

年に1回だけって・・・
何の意味があるのでしょうか。
やらないよりましという事でしょうか?

これでは読み聞かせをしてどうだったのか
子どもたちの様子も意見も
聞き取りようがありません。
参考にならないのでは?

それなら本来するべきはずの『先生』が
毎日じゃなくても
週1回でもいいから
子どもたちに読んであげる方が
よっぽど良いと感じます。

保護者の目線で子どもたちに
読み聞かせボランティアとして
本を読みに入るのはいいのですが
確かにうれしい、のですが

何かちょっと違っているように感じます。

とりあえず昨日中学3年生に読んだ本

「おそらに はては あるの?」  佐治晴夫・文  井沢洋二・絵  玉川大学出版

中3ともなると、いきなり読み聞かせ・・といってもなんだか
恥ずかしいだろうから
でも面白くなかったら嫌だろうし(この3年間で初めてなので)
まずは知的なことで興味を引いて、絵本て小さい子の為の本
ばかりでもないよ
というところをお知らせしたかったので(あと七夕なので星関係を)
この絵本を選びました。

「宇宙には果てがあるんだよ」
ということをわかりやすく教えてくれる絵本です。

絵本を読む前はザワザワしていたのに
さっと静かになりましたよ。ちょっと『へぇ・・』という感じでした。
科学や物理の知識もあるので、聞いていても良く理解できるのでしょうね。

きんのたまごにいちゃん』   あきやま ただし・さく・え   すずき出版
最新刊です。
たまごのから、わりたくてもわれないと
悩んでいる子、多いんじゃないかな。
とくに一人っ子。
親に見てほしい本だけど
子どもの目線からは共感できて
殻をわっても良いんだ・・と
ちょっと勇気づけられる絵本ではと思います。 

男子が「きんのたま」に反応して最初はくすくすしている子もいましたが
中盤からは皆良く見て聞いてくれていました。
さすが、あきやまただしさん。

『綱渡りの男』     モーティカイ・ガースティン作  川本三郎・訳   小峰書店

ニューヨークの今はなきツインタワービル
地上400メートルの場所で、なんと綱渡りをしてしまった男の話。
絵がとてもいいです。
高い場所の緊迫感があるけれど、でも楽しそうな様子が
よく描かれていると思います。
話もわかりやすく、静かな感じで進んでいきます。
このお話は実際にあったお話ですが
最近映画化されるという話を耳にしたので読んでみました。
こういうところからのアプローチも
本を読んでくれるきっかけになるといいなと思います。

最後までみんな良く見て聞いてくれました。
お話が終わると必ず拍手してくれたのもとてもうれしかったです。

なので、これっきりというのが本当に残念です。