60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

年初めのマンガ

年末の「テルマエ・ロマエ4」に続いて

今年は早速本屋でマンガの本をいくつか購入しちゃいました。

「秘密10」(清水玲子

結局揃えちゃっています。物語は佳境に入ってきていますね。

「好きです、この少女まんが。⑤異彩」(少女漫画家85人が選んだ傑作・名作集)

表紙がすべて「おおやちき」さんの描き下ろしイラスト、というのがいいですね!

相変わらず美しいイラストに息をのみます。

中でも、水野英子、文月京子、樹村みのり木原敏江萩尾望都(別格)がいいです。

文月さんは初期の頃の絵の方が好きですが

でも、上手いです。絵も話も。

樹村さんは、初期の短編ですが、この人にしか描けない心理描写だと思います。

こんな風に、子どもの心の心理描写をしたマンガは

この頃、他にないのではと思います。

水野さんは毎度映画のようです。

木原さんは、素晴らしい短編をいくつも描かれていますが

この話もその一つで、いつ読んでも涙が出てしまうのです。

萩尾さんのは、ほんと別格で

何でこういう話が描けてしまうんだろう・・。

深くて重い、忘れられない、余韻がいつまでも残る話です。

野田秀樹さんが舞台化していますが

文学作品と同等の上質な短編を読んでいるようです。

やっぱり、ちょっとブラッド・ベリっぽい?感じはあるような気がします。

ブツクオフで買ったのは

「きつねのよめいり」文庫版(吉田秋生

表題の作品を中心とする短編集です。

「メタモルフォシス伝」文庫版(山岸涼子

これは以前から欲しかったのですが、なかなか見当たらず(けれど取り寄せはしない)

今回はブックオフで安く手に入ったのでラッキーでした。

家に受験生の子がいるというのもあります。

大学受験に向けて、今とはまた違う受験戦争と言われていた時代に描かれた話ですが

受験生の心境や、受験のこの時代の環境などよくわかり

また、受験生に対するこの作品のメッセージ的なもの、もよく伝わってきます。

今年もまた、我が家に増殖し続ける本たち・・なのでした。