60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

5年から6年によく読まれている本

5・6年生が自分から手に取る本には

しっかりした読み物、いわゆる定番物はなかなか入ってきません。

読みやすい、わかりやすい、楽に読める

そんなキーワードのものが多い感じがします。

私の勤務校での人気の本を紹介すると

ひみつシリーズ

読むと確かに面白いのですが、読み物が見つからないとこれに逃げていく感じです

ドラえもん学習漫画・ひみつ探検シリーズ」

ドラえもんは単純にみんながすきなのもありますが、やはりマンガだから・・。

世界の伝記(学習漫画)シリーズ

もちろんマンガだから、いつもこれらのシリーズばかり借りていく子も多いです。普通の伝記の本は借り手が少ないのです・・。

空想科学読本

男子が圧倒的に借りていきます。知っているアニメからの題材を取り上げている部分も大きいかなと思います。検証の対象が面白いですよね。

宗田理「ぼくらの・・」シリーズ

男子には絶大な人気。読み物はこれでレベルを保っている感じもします・・

小林深雪「ないちゃいそうだよ」シリーズ

こちらは女子に絶大な人気。せつない感じやときめきといったものが、年齢的に興味を惹かれていく内容になっているのだと思います。

桜庭一樹「GOSICK」シリーズ

ホラー系ミステリー。子どもたちの好きなところをうまくついているお話です。登場人物がアニメキャラっぽい所も、実際にアニメになっている所も受けているんだと思います。借り手は女子が多いですね

星新一ショートショート・セレクション」

朝読書におすすめのシリーズです。短くて読みやすい割に、やっぱり面白い!というのがいいのだと思います。借り手は男子が多いです。

などですが、そんな中

これらの強力シリーズものを押しのけて

山本渚「吉野北高校図書委員会がトップテンの中へ食い込んでいます。

3作目が出ている所で、こちらもシリーズ化?

あと、テレビの影響は大きくて

宮部みゆきステップファザー・ステップもよく出ています。

全体的にみると、内容はともかくビジュアルがマンガのものが

良く出ているという事でしょうか。

こうしてみると、ベスト10には海外作家のものがありません。

ハリーポッターは借りられていますが、一時期の勢いはなく

落ち着いているといったところでしょうか。

あとは、シャーロックホームズ、くらいです。

5・6年生は図書の時間がイレギュラーで、

読み聞かせやブックトークのような本の紹介をする時間がないので、

なかなか思うように「これ読んでみて!」と本がすすめられません。

自主的には休み時間にもほとんど来ないし・・。

ごく一部の生徒が休み時間にやってきて借りていくかな・・というくらいです。

それでも、先生が空き時間にちょこちょこクラスで貸借に来てはくれるので、

図書の貸し出し冊数としては結構出ているかな、とは思いますが、

内容が伴わないところにもどかしさを感じます。