主にY・Aあたりを読んでます ②
読了したもの
「十二国記 月の影 影の海 ~ 華胥の幽夢」 (小野不由美:著 講談社文庫)
この表紙は二十年前に出版された際の表紙です。
新潮社に移り、最近新しい表紙になって復刊しています。
それに伴い、また同シリーズの文庫が1冊出ています([魔性の子])
こちらだけまだ読んでいません。
この巻の主人公は普通の学生の「陽子」という女の子です。
周囲に波風たてないように暮らしてきながら
何となく自分の存在に違和感を持っていた彼女のもとに
突然、見知らぬ何者かが彼女を学校から連れ去っていこうとします。
実は彼女は異世界での王であるのが、こちらの世界に生まれてきてしまった
そこで、異世界のものがこちらの世界に、陽子を連れ戻しにやってきた
という事ですが、彼女はひたすら恐れ逃げようとします。
逃げるうちに結局異世界に紛れ込んでしまうのですが
それは、彼女にとって辛く苦しい試練の始まりでした。
そうやって最初の「月の影 影の海・上」が始まります。
怒涛の始まりからぐいぐいと話しにひきつけられ
上巻が終わる時には、次の下巻にすぐ手が伸びていました。
そして読み出したら止まらずに、あっという間に9冊の文庫を読んでいました。
十二のそれぞれの国に様々な事情があり、王が立つまでの困難な道のりを書いているのですが
国の繋がりや、王同志の交流も書いているので
それぞれの巻の話が重なっていたりする所も面白い。
こんな面白い話、読むのが遅かったと後悔しています。