60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

主にY・Aあたりを読んでます ②

読了したもの

十二国記 月の影 影の海 ~ 華胥の幽夢」 (小野不由美:著 講談社文庫)

この表紙は二十年前に出版された際の表紙です。

新潮社に移り、最近新しい表紙になって復刊しています。

それに伴い、また同シリーズの文庫が1冊出ています([魔性の子])

こちらだけまだ読んでいません。

この巻の主人公は普通の学生の「陽子」という女の子です。

周囲に波風たてないように暮らしてきながら

何となく自分の存在に違和感を持っていた彼女のもとに

突然、見知らぬ何者かが彼女を学校から連れ去っていこうとします。

実は彼女は異世界での王であるのが、こちらの世界に生まれてきてしまった

そこで、異世界のものがこちらの世界に、陽子を連れ戻しにやってきた

という事ですが、彼女はひたすら恐れ逃げようとします。

逃げるうちに結局異世界に紛れ込んでしまうのですが

それは、彼女にとって辛く苦しい試練の始まりでした。

そうやって最初の「月の影 影の海・上」が始まります。

怒涛の始まりからぐいぐいと話しにひきつけられ

上巻が終わる時には、次の下巻にすぐ手が伸びていました。

そして読み出したら止まらずに、あっという間に9冊の文庫を読んでいました。

十二のそれぞれの国に様々な事情があり、王が立つまでの困難な道のりを書いているのですが

国の繋がりや、王同志の交流も書いているので

それぞれの巻の話が重なっていたりする所も面白い。

こんな面白い話、読むのが遅かったと後悔しています。