60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

学校図書館が授業支援に向かうまで 図書館整備蔵書編

えと、こちらのブログにありがたくもコメントをくださった方がおりました。
で、お悩みの返事をしようと思ったのですが
内容が長くなるのと
ついでだから、
こんなことできるのではないでしょうか?というのを、アップしてみます。
まだ私も発展途上の若輩者ですが、どなたかのご参考になればいいなと願いつつ…。
 
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はじめて学校司書になって、資格はあるけど(資格もなくボランティア経験もなく)何をしてよいのかわからない、
という方が、結構いるらしいということは以前ブログに書きました。
資格はあっても新人であれば、右も左も未経験なのでわからない事があって当然ですよね。

一般企業のように、そばにいてあれこれ教えてくれる人がいるわけではない一人職場は
こういう時辛いですね。
 
環境になれることがまず第一歩だと思いますが
(学校のクラス担任の先生やほかの職員さんを知るとかゴミの捨て方とか)
学校図書館の中でできることは、まず環境整備でしょうか。
 
汚い所をきれいにする。整理する。だけでも図書館としての使い勝手が変わります。
 
◆書架をよく見て、図書を分類にまとめNDCでならべて配架する、とか。
⇒もう、ここでも結構な仕事量になりますね。
 ①書架から図書資料を抜いて
 ②空いた書架はお掃除
 ③NDCに則って配架できるようにレイアウトを考える(書架自体を動かしてレイアウト変更しても)
 ④実際に配架(使い勝手を考えながらやりましょう)
 ⑤その時ついでに、古~い20~30年前の図書資料があったら廃棄するよう抜き出しましょう
 ⑥廃棄予定の資料は、司書教諭に除籍していいかの許可を得て、除籍してから廃棄しましょう。
 
蔵書をしっかり構築することは、調べ学習など授業支援につながります。
書架整理をすることで、何が不足しているのか何が多すぎるのかなどを
大まかでも把握することができます。
並べ替えの時や、日常的な書架整理をしながら、どんな蔵書があるのかを少しづつ頭に入れていきましょう。
国学図書館協議会で出している、学校図書館メディア基準も参考にしましょう。
分類の配分比率を参考にしながら、自校にあった蔵書の配分をバランス見ながら構築していきましょう。
 
それから
どの図書資料でも、その学年にあったもの、ということが大事になってきます。
◆低学年から高学年まで、授業内容に沿って使える図書資料があるか
まずは、教科書を見て確認しましょう。
国語の教科書はもちろんですが、理科社会生活などでも使いますので
それらの教科書が見られるようになるといいですね。
教科書の内容に沿った資料があるかを確認して、不足していたり古すぎたりしていれば
除籍したり購入したり、を司書教諭の先生と相談しながらしていきましょう。
 
◆また、9類の図書は
いつ「何かおもしろい本ない?」という必殺技を繰り出されてもいいように(頻繁だとは思いますが)
内容をザックリでもいいので紹介できるように、把握しておきましょう。
私の場合、最初の頃はとにかく持ち帰ってガンガン読んでいました。
通勤電車の中でも読んでいました。(児童書は低学年のはすぐ読めるから)
書架整理をしたときのちょっと立ち読みしたり、子どもたちの話を聞いたりして知っているのもあります。
 
これらの蔵書整備や資料把握を行いながら、児童生徒が図書資料を探しやすいように
◆書架に見出しをつけたり、書架案内を掲示したりして
児童が自分から本を見つけるための手助けとなるものを作っていきましょう。
 
◆図書資料は、書架の空いてるスペースに面出し(表紙を見せる)などをして
この書架にはこんな本があるよ~というのをアピールしましょう。
 
これらは、すべて『授業支援の一環』と言えるものです。
教室に入って、児童生徒へのガイダンスをしたりオリエンテーションを行うだけが授業支援ではありません。
 
とりあえず、まずはここから・・・。
次は、掲示物や展示コーナーについてアップできるといいなと思います。
 
~~いろいろご存じのキャリアやスキルのある方、
  多々ご意見があろうかと思います。つたないノウハウの紹介ではありますがご容赦ください~~