60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

学校図書館が授業支援に向かうまで 実践編③先生と…

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
久々に授業支援のことを書いたりして。
 
授業支援は学校司書一人でできるものではありません。
授業を行うのは先生ですから
司書教諭の先生や担任の先生と
 
・どのような目当てで授業を作り
・その為にどのようなことを授業の狙いとして行い
・その中で、学校司書はどのようなことをサポートしていくのか
 
ということをしっかり話しておく必要があります
 
授業支援をするにあたっては
学校司書はまず教科書を見て
何の授業をするのか
そこで何を学ぼうとしているのかを
ざっと頭に入れておくといいでしょう。
 
その後、先生と話をするときに、
・その授業の方向性や、
・具体的に先生がどのようなことを児童生徒に学ばせたいと思っているのか
・授業の流れ
などを聞いて把握しておくと
・何のために自分が授業支援をするのか
・その授業支援は、授業のどういうところで必要で
・何を伝えるために支援を行うのか
という事が明確になり
資料を集めたり、支援に必要な事前準備等がしやすくなり
また、実際に支援に入るときにも
やるべきことがはっきり分かったうえで支援できる
というメリットがあり、より理想的な授業支援を行うことができます。
出来れば、先生から「指導案」もいただけるとベストです。
 
その為には、先生と直接話をする機会をつくることが必要です。
 
朝の授業に入る前の時間につかまえて話をしたり
一日の授業が終了した後に、教室や職員室にいる先生を訪ね
話をしていく必要があるでしょう。
 
大まかなことは、メモのやり取りでもできると思います。
交換ノートもいいかもしれませんが
先生は忙しいので、ノートを開く余裕がなく
見られていないまま日にちが過ぎてしまう可能性もあります。
 
私は、ひたすら先生の机の上に付箋を貼っています。
なるべく目立つ色(蛍光色とか)の付箋を使って
職員室に戻ってきたら目に入るように
机の空いたスペースやキーボードに貼り付けています。
 
返事は同じ付箋に書かれて戻ってきたり
他のメモや付箋で戻ってきたり色々ですが
結構やり取りできます。
 
あとは、立ち話ですね。
学校司書も図書館の中だけにいるわけではないと思うので
教室や職員室の前を通ったりして先生と会った時につかまえて話す。
その時話ができないようだったら、あとで話したいことを伝える
など
細かい具体的な話や雰囲気・ニュアンスなどは
直接話をしないとわからないことも多いです。
 
話をするきっかけを自分からつくることはとても重要です。
勤務時間や雇用形態などで難しいこともあるかとは思いますが
可能な限り積極的に行うことは大切です。
 
待っていても降ってくるものではありません。
特に学校司書がこれまでいなかった学校や
図書の時間がない学校
調べ学習に図書館を使ってこなかった学校
などは、先生の多くが学校図書館や学校司書を
どう使っていいのかわからずに、むしろ困っています。
 
ぜひ自分たち学校司書には
何ができるのかを声をかけてアピールしていきましょう。
もちろん、先生がやるべきことは先生にお任せして。
 
授業支援をしていくうちに
学校司書はどんなことができるのか、が先生方にわかってくると
場合によっては先生の方から声をかけてくれるようになってきます。
 
いつでも支援できるように準備しておくことも大事ですね。
心の準備や資料の準備など。