60代の暮らしと本のこと

60代、仕事と暮らしと本のこと

時間があるから読んでみたい児童書(海外編)

日本の児童文学もいいですが
海外の児童文学にもとてもいいものがたくさんありますので、ぜひ読んでほしいと思います。

日本と違う習慣や考え方、名前など
違うことで読みにくい、と思う人もいるかと思いますが
違うからこそ興味深く、また違う考え方・物のとらえ方を知ることができます。
読書って、本当に世界の多様性を知ることのできるものですよね。

以下、ちいさい子から小学校中学年くらいまでの子にお勧めの本を紹介しますね。


リチャード・ウィルバー『番ねずみのヤカちゃん』福音館書店

読んであげても、自分で読んでも、とても面白い本の1冊です。
声に出して読む、のが楽しくなるお話です。



教科書にも紹介されている
アーノルド・ローベル『ふたりはともだち』文化出版局

ふたりはともだち (ミセスこどもの本)

ふたりはともだち (ミセスこどもの本)

短くてわかりやすい、でも、大事なことや楽しさを伝えてくれる文章は秀逸。
読書すること、物語を読むことが楽しくなる本です。
シリーズ4冊ありますが、どれもおすすめです。



キャサリン・ストー『ポリーとはらぺこオオカミ』岩波書店

赤ずきんちゃん」や「ヘンゼルとグレーテル」など、グリム童話を読んだことのある人には楽しめます。
オオカミが、おはなしの通りにならないかと知恵を絞るけれど・・・。
ポリーがうまくオオカミをやり過ごす様はゆかいです。



エミリー・ロッダ『チュウチュウ通りのゆかいななかまたち』シリーズ全10巻 あすなろ書房

チュウチュウ通りに住むねずみたちの物語が、
かわいらしくカラフルな挿絵とともに描かれます。
性別問わず楽しめるお話です。

エミリー・ロッダはほかにも沢山の児童向けの本を書いており
デルトラクエスト』『リンの谷のローワン』『フェアリー・レルム』などのシリーズもとても人気があります。

デルトラ・クエストI (1) 沈黙の森

デルトラ・クエストI (1) 沈黙の森



マージョリー・W・シャーマット『ぼくはめいたんてい』シリーズ 大日本図書

パンケーキの大好きなネートは、大事件!ではないけれど
友達が困っているような事件を解決したりと活躍します。
身近なことが共感しやすいお話です。



F・エマーソン・アンドリュース『さかさ町』岩波書店

さかさ町

さかさ町

紹介した本の中では比較的新しい本ですが
子どもの気持ちを代弁しているかのようなさかさ町の様子は
子どもたちにとっては痛快ではないでしょうか。
挿絵と一緒に楽しめるお話です。



ユリアン・プレス『くろグミ団は名探偵』シリーズ 岩波書店

くろグミ団は名探偵 紅サンゴの陰謀

くろグミ団は名探偵 紅サンゴの陰謀

こちらは小学校3~4年生向けですが
読書が苦手、という子がぜひ手に取ってほしい本です。
この本の面白いところは、物語の展開を少し読んで
その次に描かれた挿絵を見て読者が推理しながら、次の展開を読むことで進む、というところです。
読んでいる読者自身も主人公たちと一緒に推理し考えながら進むので
いつの間にか物語を楽しみながら読んでいる、ことになります。

まだまだ、ありますが、また次回お楽しみに!

学校図書館はじめの一歩

新年度の学校図書館に関する記事のあれこれ
リンクを張っておきますので
参考になさってください。

school-lib.hatenablog.com


school-lib.hatenablog.com


school-lib.hatenablog.com


school-lib.hatenablog.com


school-lib.hatenablog.com


school-lib.hatenablog.com


school-lib.hatenablog.com


展示コーナー掲示物についてもう少しお伝えしたいところですが
はばかられる内容もあるので
このあたりが参考になればと思います。

時間があるから読んでみたい児童書

主婦をやっていると、ついながら読書になってしまいがちですが
少し余裕をもって読書できるいい機会でもあります。

また、学校図書館で仕事をしている者にとっては
普段なかなか時間をとれないけれど
この状況を絶好の機会ととらえ、児童書の引き出しを増やすべく
読書にいそしむことができますね。

絵本や幼年童話といった低学年向けのものは
容易に読み終えられますが
高学年以上、もしくはYAなどはやはり時間がかかります。
積読になっているものもあることでしょう。

また、児童書の電子書籍を無料で読めるように
公開している出版社もあります。
普段敬遠していた児童書を読んでみるいい機会になるかもしれません。

昨年度出版された本で、いいと思った本を振り返るのも。

業務が再開できたときに、あらためて子どもたちにおすすめできる本を
ぜひ身近にしておきたいものです。


さてさて、何を読んでみましょうか。
公共図書館は閉館のところが多いし、書店はお休みしているので本は買えません。
ですので、自宅にある本を読み返すとしましょう。

ということで、何を読み返してみるか。
まずは、苦手意識のあった本を再読してみましょうか。

岩波少年文庫
ウエブスター「あしながおじさん」(なかなか先に進めない…)

あしながおじさん (岩波少年文庫)

あしながおじさん (岩波少年文庫)

ファージョン「ムギと王さま」(文体なのだろうか、読みにくいのです)

ピアス「トムは真夜中の庭で」(我が家のは古いので岩波書店初版です。)

トムは真夜中の庭で

トムは真夜中の庭で



福音館書店
ローラ・インガルス「大きな森の小さな家」(こちらも文体が苦手なのかな)


あたりは、読んでおかないと。
途中までとか、ところどころ読んでたりはするのですが、全部を通して読んでいないのです~~。
この児童書の王道ともいえる本たち、ほかにも結構読めていないのあります(;^ω^)

再読したくなったのは
マイケル・スコット「アルケミストシリーズ 錬金術ニコラ・フラメル理論社

アルケミスト 錬金術師ニコラ・フラメル

アルケミスト 錬金術師ニコラ・フラメル

ロッドマン・フィルブリック「フリーク・ザ・マイティ」講談社

那須田淳「星空ロック」あすなろ書房

星空ロック

星空ロック

やまねこ翻訳クラブ編「大人のファンタジー読本」マック・ガーデン

まだ沢山ありますが、手始めにこんな感じかな。
苦手なものと好きなものを交互に読むと、はかどるかな・・・

今週は、まだやらねばならない仕事が残っているので
おおよそのめどがついたら、集中的に読んでいきたいと思います。

この時期に

3月中は思いのほか忙しくなり
毎日が本当にあわただしく過ぎていきました。

新しい図書館への引っ越し作業だけでなく
年度末に関する様々な業務が
いちスタッフの立場ではない自分なので
ものすごく多く、通常の業務に加え
会議会議の毎日といってもよかったかと思います。

そこへきて、新型ウィルスの感染拡大。

今年は、なんでしょう
新年から私自身の周りでも様々な物事が起こり
おどろくような年になっています。

新しい図書館は小学校の図書館ですが
図書館環境でいうと問題はいろいろありますが
新しい、という一点において
喜びとうれしさが沸き立ってくるものです。

しかし、この喜びをすぐに子どもたちと味わえないのが残念です。

今、世の中の小さな人から大きな人まですべての人が
読書によって心落ち着き
様々な世界へと心を誘われ癒されることを願います。

読んだ本

最近読んだり気になって手に取った本など



リンドグレーン「名探偵カッレ 城跡の謎」岩波書店

これは、訳者と挿絵が変わり新装版として
2019年9月に出版されています。
読んで、この時すぐに手に取らなかったことを後悔しました。

読みやすく文章が軽やかになったこと
今の子にも親しみやすい、でも甘いわけではない挿絵も
とても物語にあっていると思います。

面白いのは「コナン」だけじゃない
今、また子どもたちにぜひ手に取ってほしい本です。


小梅かいと「戦争は女の顔をしていない」KADOKAWA

戦争は女の顔をしていない 1

戦争は女の顔をしていない 1

こちらは、ロシアのスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ原作を
コミカライズしたものです。
このようなノンフィクションをマンガで伝えることの難しさを感じました。

マンガの作者も力を入れて描いているとは思いますが
やはりこれは、原作の文章を読みたい、と思うものでした。

例えば谷口ジローさんだったらどう描くのかな?とか
萩尾望都さんだったらどう描くのかな?なども考えました。
このマンガは女性が描いていることに意味もあると思いますが
書き込みの量でいうと森薫さんくらい必要だったのかな、という気もします。


映画を自分のPC動画で見たことで再読したくなった
トールキン指輪物語」評論社

ホビットの冒険」から続く物語が、背後に流れる様々な伏線とともに
深みを感じることができ、本当に面白いといえる物語です。
始めて読んだときに苦労した地名や名前などは
何度も読み返すうちにだいぶ馴染んできました。

ホビットの冒険 上 (岩波少年文庫)

ホビットの冒険 上 (岩波少年文庫)


指輪物語」に続く「追補編」で指輪物語のその後の世界がどうなったのか
また、この世界のもっと最初の根源的な物語「シルマリルの物語」
を読めば、さらに大きな世界観、この物語の世界の歴史を知ることができます。

新版 シルマリルの物語

新版 シルマリルの物語




なんて、
こういう時だからこそ、物語の世界で自由に心を遊ばせたいですね。

春なのに

季節は春になろうとしているところ。
桜の開花も始まりました。

気がつくと、様々な花が咲き始め
季節の花のおかげで明るくなり始めていますが
それとは反対の状況が
世の中・くらし回りを取り巻いていますね。

年度末を迎え、学校図書館
最後の図書返却や督促、年間のまとめ業務で忙しくなる時期です。
が、休校措置で子供たちのいない学校で仕事をするのかな
と思ったら、今度は学校図書館開放
ということになり、また子どもたちがやってくることになりました。

なんだか、現場が振り回されています。

図書の時間が無くなったら無くなったで
やることはたくさんあるので、そのつもりで計画を立て直したところ
今度は、また別な形で開館しろという

さっき立てた計画や準備をなしにして
また一から準備をしろという。

本当に、いい加減なものですね。

「教育」関係者に対する不信感というよりも
(むしろ現場の先生方も振り回されて気の毒です)
日本政府に対する不信感がいよいよ大きくなってくる心持です。

そうはいっても目の前の子どもたちは、今この瞬間を生きていますから
知らん顔をすることはできません。

ともかく、現場でできることをするだけなのですが
学校図書館現場の皆様
並びに教育現場の様々な職種の皆様
お疲れ様です!!

もう2月

早いもので、もうひと月が過ぎました。

年始は少しのんびりしたのかしなかったのか・・・
仕事が始まると、あっという間に一週間が過ぎていきます。

年度末、という時期になりました。
新年度のための様々な準備が必要です。

通常の業務に加え、昨年末からのちょっとしたアクシデント
プラス年度末と新年度準備の業務が加わり
あわただしさが加速しています。

主に事務仕事になりますが
非常に苦手です。
数字がたくさん出てきて、計算もしないといけません。

まさか、今のこの仕事を受けたときには
こういうこともやることになる、とは夢にも思いませんでしたが
よく考えたら当たり前のことでした。
ちょっと甘かったですね。

でも、そういいながらも丸2年たとうとしています。
最初の年のまるで解らなさは、少しは克服できていると思います。

これからまた研修やまだまだある新年度の準備業務など
3月までは、息をつけません。
そして、4月も新年度のスタートなので息がつけません
このままゴールデンウィークまで突っ走るしかありません。

家庭内でも諸々、問題がおこっていますが
何とか無事に過ごして
ゴールデンウィークには、
何か自分にご褒美をあげられるような状況になっているといいなと思います。

巷に流行る病気に気を付けて過ごそう!

謹賀新年

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明けましておめでとうございます。

新しい年がやってきました。
そして、また1年が回ってゆきます。
今年は、自分にとってあわただしい年になりそうな予感がありますが
そんな中でも、落ち着いたゆとりのある心持で
物事を素直に捉え、過ごしてゆけたら、と思います。

ゆるゆるとしたブログペースになろうかと思いますが
皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年の瀬

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ずいぶんご無沙汰になってしまいました。

仕事も休みに入り
できるところのお掃除をしながら
年末の準備をしています。

年々手をかける事が少なくなりますが
年末は、やはり何かとやることが多いですね。

12月はあっという間に過ぎてゆき
最後に2・3つ、あれれ!?という事が起こり
それにより年明けは、いつもよりも忙しくなりそうで
新しい年は、ねずみ年だけあって
ちょろちょろ気ぜわしく身体も忙しく動く年になるのかな
という予感です。

この年末は久しぶりに子どもたちがそろっての年越しになりそうです。

忙しくなかなかゆっくり本を読む時間が取れませんが
11月に発売された「十二国記」シリーズの4巻は
待ちに待って一気に読みました。
本当に素晴らしい物語だ、と感じ
これで終わりではなく、他の国の物語や
慶国のその後も知りたい!という思いでいっぱいです。

新しい年も、そんな風に思える1冊に出会いたい、と思います。

いつもながら、ボチボチとしたブログの更新ですが
また、新しい年もこんなペースで進んでいきたいと思います。

今年1年ありがとうございました。
また、新しい年もよろしくお願いいたします。
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学校図書館での読書

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本を
公共図書館から借りて読む、自分で買って読む・借りて読む
のと
学校図書館で本を読む
ことは、ちょっと意味が違ってくると思っている。


それは、「学校図書館は教育に寄与する」施設だからだ。
併せて
子どもたちにとって「最も身近に本を読める場所」でもあるから
学校図書館が子どもたちへ本を手渡すことの意味は大きいと感じている。


自由に読むのはもちろんだが
読書の意味を見つける、読書習慣をつける
読書力を鍛える、読書の奥深さを知る
本を読むことによって深まる想像力や思考力
を学習(教育)へも展開していけるように
導くことも大事だ


本を読む、という行為
読書することにより
自然に身につけられるもの
気がついたら受け取っているもの
世界を広げるもの
多様な価値観を知り得ること

本から受け取るものは幅広く奥深く
また、記憶の中に残り生きる力を与えてくれるもの
でもある


本を読む(読書)ことが
学びにつながり、生きる喜びにつなげることができるよう
導くことができる場所
であり
いろいろ付帯するものがあるのが読書だが
読書の楽しさ、をいつも身近にいる人(学校司書)が
様々な手法を使って伝えていける場所が、学校図書館ではないだろうか